こんにちは,HAVRMです.
前回に続きNASに向けた作業を進めていきます.
前回は組み立てできたのでシステムの設定を進めていきます.
havrm.hatenablog.com
ただタイトルにある通りこの記事では主にHDDの認識までいけません...
システムを起動する要件
今回Penta SATA HATとHDDをつなげて起動するので電源を改めて確認する必要があります.
Penta SATA HATのWikiには電源として以下のものがあげられています.
- Rock Piの電源アダプターから供給
- Rock Piのピンヘッダからは最大で5V 4Aの出力が可能
- 35W以上の電源供給が必要(USB PDからなら非公式の12V 3A?)
- Penta SATA HATの12V DCジャックから供給
なおここでの消費電力の計算はSSDが3W以下,HDDが2.5inchなら3~5W,3.5inchなら5~10Wと最近の機器の電力より余裕で大きく見積もっています.手持ちのでみると2012年製2.5inchのHDDが5V 1Aの5Wで,2021年製の3.5inchのHDDが5V 0.38Aで1.9Wでした.こうやってみると省電力化がだいぶ進んでますね...
実際に使うコマンド
仏ブログに使うコマンドについては書いてあって,次のものになります.不要かもしれないのですが,オプションのディスプレイやファンを使うためのインストールコマンドも実行しています.
$ curl -sL https://rock.sh/get-rockpi-penta | sudo -E bash - # Radxaが用意した必要なパッケージのインストーラです. # オプションのディスプレイを使わない場合は不要かもしれません $ sudo i2cdetect -y 1 # HATをきちんと認識しているかの確認のようです. # 問題がなければ次のような結果が返ってきます. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 a b c d e f 00: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 10: -- UU -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 20: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 30: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 40: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 50: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 60: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- $ sudo fdisk -l # 認識しているディスク一覧を表示します. # ここにHDDが表示されるはずです. # 以下認識してないときの例 Disk /dev/ram0: 4 MiB, 4194304 bytes, 8192 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes Disk /dev/mmcblk0: xx.xx GiB, xxx bytes, xxx sectors Units: sectors of 1 * xxx = xxx bytes Sector size (logical/physical): xxx bytes / xxx bytes I/O size (minimum/optimal): xxx bytes / xxx bytes Disklabel type: gpt Disk identifier: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx Device Start End Sectors Size Type /dev/mmcblk0p1 xx xxxx xxxx xxxx Microsoft basic data ...
実際の作業(実際の順番で書いています)
買ったSATA延長ケーブルが違った
以前これ用に買ったSATA延長ケーブルが確認したら使えないものでした.これはこちらの選定ミスで,そもそも間違った条件で調べていたためなので,改めて購入しなおしました.もともとバルク品(新品)の3.5inchのHDDを使う予定でしたが,届くのを待つ間2.5inchを挿して確認していこうと思います.
とりあえず簡単にUSB PDで起動してみる
デスクトップPCの電源を取り外して使う場合,ある端子を導通させる必要があります.
使っていない古い電源はあるのですが,導通するものを持っていなかったのでとりあえずUSB PDで起動してみました.この時計測はしてないですが,規格上9V 3Aを供給していたはずです.
電源を付けてみると実際にRock Pi自体に電源は入り,Penta SATA HATの電源ランプ(緑)は点灯したもののアクセスランプ(各SATAコネクタの隣に青色LEDが配置されています)が点灯・点滅しなかったので電源足りてないなとわかりました.この状態でも通常通りにRock PiにSSHでアクセスできました.
なおこの時でも上記の「i2cdetect」は正しい結果が帰ってきました.
ATX電源を使ってみる
Molexのコネクタをカシメてとりあえず導通させるケーブルを自作しました.
早速つなげてみたのですが,ATX電源に電源自体は入ってFANが回り始めましたが,電力が出ません.Penta SATA HATに挿してみても相変わらず電力が出ません.こうなってから,「そういえばこの電源壊れている疑惑なかったっけ」と思い出し,断念.
DCジャックから電源を供給する
ということで急遽DCジャックから電源供給する必要が出ましたが,12Vの電源,しかも数A発揮できるものなど持っていません.ということで秋月電子通商で買いました.買ったものは12V 5A発揮できる「M-10663 AD-A120P500」とこの電源の出力端子は2.1×5.5mmなのでそれを変換する「C-13429 DCCABLE-2.1MMJ-2.5MMP」です.
akizukidenshi.com
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ということでこれらを使って電源を供給し,2.5inchのHDDで確かめてみます(この時点ではSATA延長ケーブルは届いてないです...).今回は無事Penta SATA HAT上の青色LEDも点滅し,いかにも通信していますというのが伝わってきたのですが,「fdisk」で確認してもディスクを認識しません.ということでSATA-USB変換器を使ってみたところ,変換器を認識してもHDD自体を認識してくれません...これはHDDが壊れている可能性があります...
そうこうしているうちにSATA延長ケーブルが届いたので,3.5inchにつなげてみます.
なお買ったものはこれです.
同様にアクセスのランプは光るのですが,やはり「fdisk」で認識してくれません.なんか高周波音もしたのでとりあえず使うのをやめておきます.
最終手段で,以前セットアップしたものの使わずに死蔵していたmSATAを2枚挿して2.5inchのHDD/SSDのようにふるまえる変換器+mSATA×2を挿してみました.なおモードはJ-BOD(継ぎ足し)にしています.
変換器↓
挿入しているmSATA
・SUNEAST SE800 480GB(見つからない...)
・ADATA SP310 64GB(https://www.tekwind.co.jp/ADT/products/entry_s138.php)
これについてはSATA-USB変換器であらかじめ認識されることを確認してます.
これについても「fdisk」で確認しても認識しませんでした...
原因は...?
ここまでくると初回に気にしていたOSのせいな気がします.
ということで次回はOSを「Ubuntu Server 18.04」に変更してトライしていきます.
(ここまでで記事を切ったのはOSを変えたらきちんとできたためです)