HAVRMの空空活動誌

「空空」は「うつらうつら」と読むらしいです.まぁ常に寝不足なもんで...

ブログを開設しました

初めまして.

HAVRMといいます.

 

このブログではプログラムやロボット制作など扱うつもりです.

基本的に忙しいので更新頻度はとても低くなると予想できますが,

自分の備忘録としても使える感じで行こうと思います.

なお,いままで以下のサイトでいくつかプログラムを書いています.

HAVRM mine | Mbed

HAVRM · GitHub

 

あと,昔書いてたFC2のブログはこちら

 

havrm.blog.fc2.com

 

最近安い3Dプリンタも購入したのでそれについても書こうと思います

Rock Pi 4A v1.4+Penta SATA HATによるNAS構築 Vol. 1 ~開封からRock Piの起動まで~

こんにちは
HAVRMです.

これまでデータについてはロジテックのガチャベイのRAID非対応にHDDを4枚挿したものに保存していました.
www.logitec.co.jp
ただ,写真・動画の画質向上や様々なデータが積み重なり,容量の空きがなくなったので次のものを用意する必要が生じました.

そこで1年以上前に購入したRock Pi 4A v1.4とPenta SATA HATを使ってNASを構築していこうと思います.もともとは購入した時にセットアップをする予定でしたが,いろいろ忙しく手を出せていませんでした...

そもそもRock Pi 4A/Bとは

あの有名なRaspberry Pi(RPi)と同じような見た目・形をした(コネクタは互換性がある)シングルボードコンピュータ(SBC)です.

Rock Pi 4A外観

rockpi.org
まだRPi4Bが発表される(2019年6月?)前に圧倒的な性能を持ったSBCとして中国のRadxaというメーカが発表した(2018年11月)ボードになります.
購入当時は「Radxa ROCK Pi 4 Model A」でしたが,今では「Radxa ROCK 4 Model A」と「Pi」が消えました.「Radxa」がブランド名で製品名は「ROCK」だと強調したいためだそうです(ここに記載があります).

性能について

発表された当時,RPi3B+までしかなく,ギガビットイーサネット正式対応やUSB3.0対応で(一部で)話題になり,またM2. SSDにまで対応しているのが特徴になります.性能全体としてはRPi4Bとそん色なく,十分使える性能になっています.なお,RPi4BはそれまでのModel Bとは違い,HDMIが2ポート有りますが,Rock Pi 4A/BについてはRPi3B+依然と同様HDMIは1ポートのみです.HDMIが2ポートになったものとしてRock Pi 4Cが販売されています.
簡単に性能比較をするとこのようになります.

RPi3B+ Rock Pi 4A/B RPi4B
発売・発表日 2018/3/14 2018/11/7 2019/6/24
コア数 4 6 4
クロック 1.4GHz 1.8GHz×2
1.4GHz×4
1.5GHz
メモリ 1GB 1~4GB 1~8GB
USBポート USB2.0×4 USB2.0×2
USB3.0 OTG×1
USB3.0×1
USB2.0×2
USB3.0×2
ストレージ microSD microSD
eMMC
M2. SSD SATA/NVMe
microSD
有線
ネットワーク
Gigabit Ethernet
(~300Mpps)
Gigabit Ethernet Gigabit Ethernet
電源 5V 2.5A
PoE with HAT
GPIO
USB PD 2(9V 2A/12V 2A)
PoE with HAT
GPIO
5V 3A
PoE with HAT
GPIO
価格 $35 $42~$79 $35~75

参考:

さすがに最新機種のRPi400と比べると少し落ちるかなという気もしますが,十分な性能だと思います.またRPi4Bと比べて少し割高ではありますが,M2. SSDが使えることを考慮すると十分買いだと思います.最近ではRock 4A+やRock 3,Rock 5等様々な製品を開発・販売しています.RPiよりは在庫があるイメージです.

無線について

さて上の比較表ではあえて書いてないですが,Rock Pi 4Aと4Bの違いは無線の有無になります.RPi等日本の有名どころ(秋月電子通商,スイッチサイエンス...)が販売しているものについては日本国内の無線の使用許可の「技適」を受けているので特に気にせず無線を使うことができます.一方でこのような有名どころが販売してないものについては無線を使う時は注意が必要です.開発会社が登録していればいいのですが,技適に登録されてない無線搭載機器を使うのは電源を付ける時点で電波法違反になります.というのも電波を発することができる状態にすることがアウトなのでソフトウェア的にオフにするとかもダメです.実際に総合通信局に聞いたYoutubeが大変助かりました.
【技適マーク問題】完全解決‼電源を入れただけで違法です。総合通信局に電話問い合わせしました - YouTube

今では届出を出せば実験的目的であれば180日間使える特例制度(特にお金はかかりません)があるのでこれに届出をすれば使えます.
www.tele.soumu.go.jp

とは言ったものの,ずっと使うためにはこのような届出をしなくても済むことに越したことはありません(期間後に別の目的で届出をすることで同じ機器を使い続けることはできるそうです).
このRadxaの製品についても技適は通してないですが,Rock Pi 4Aについては無線素子が載ってないので技適の対象から外れており,国内でも使えます.4Bは無線が搭載されているので観賞用にするか,届出を出して使うことになります.

なお自分は有線環境をきちんと整えているので無線は特に必要ないので(実際RPi2BやRPi4Bでは使ってないです)Rock Pi 4Aを購入しました.

RadxaのWikiについて

RadxaのWikiページは用意されてます.
wiki.radxa.com

しかし,Homeからだと上部の「Product」からしか各Wikiに行けないとか,リンクがだいぶ死んでいるとか,問題が多いです(2022/11/16現在).
最終の詳細なページ自体は用意されていることが多いので,下手に途中ページに行かずに,直接行くようにしたほうがいいです.
本ブログでは参考にしたWikiページ等掲載しているのでもし実際に使うのであればリンクを踏むと行きやすいです.
自分は「該当ページなし」に行くたびに経路を変えて目的のページに行けるよう試行錯誤していました...

Penta SATA HATとは

Rock Pi 4AにはM.2 SSD NVMeが挿せるといいましたが,このポートはPCIeポートと同義になります(厳密には違いますがそう認識していいはずです).そのためこのポートをPCIeの代わりに使うことも可能です.以前はそういうHATがあったような気がしましたが,今探しても見つからないので気のせいだったかもしれません.
このM.2 SSD NVMeポートを使ったHATとしてRadxaはPenta SATA HATを販売しています.
https://wiki.radxa.com/mw/images/5/5b/Penta_sata_hat_angle.png

これはSATA×4,eSATA×1の計5つのSATAタイプのHDD/SSDが接続できるHATになります.RPi4Bが発表された後にRPi4Bでも使えるDual/Quad SATA HATを販売していますが,こちらはUSB3.0のポートを埋めるので使い勝手は少し悪いです.

これを使うと簡単にNASを構築できます.通常のNASのガワだけでも数万円とかするので意外と安く済むうえにカスタムし放題なのでできると思う人は買ってみてもいいと思います.

購入について

これについては当然国内で販売していないので海外の通販で購入することになります.今回はRadxaのサイトでも販売箇所として紹介されている「ALLNET.CHINA」を使いました.NASにするうえでガワがあるキットもありますが,私はガワは3Dプリンタで作ることにしてなしで購入しました.
購入にかかった金額は次の通りです.

・Rock Pi 4 Model 4 2GB V1.4 :$55
・Penta SATA HAT for Rock Pi 4:$49
計:$104

購入当時(2021年4月頃?)のレートは$1=¥110なので大体¥11,000ぐらいになります.購入時に特に不満を持った記憶はないので特に問題なく届いていたと思います.ただ,購入情報が残らないのが少し不安ですね...

この記事を書いているときに気づいたのですが,Penta SATA HATの購入サイトのほうに「Penta SATA HATを使うならRock Pi 4にヒートシンクが必須だ」と書いてありました...Wikiのほうには書いてなかったので気づかなかったようです.冷却のためか,はたまた固定のためかわかりませんが,どちらもできるようなケースを作らないとだめですね...ヒートシンクはあるもので代用しましょう...

本体はRPi4Bと比べ少し割高ですが,2022/11/16現在でまだ在庫があったので,急ぎでSBCが欲しい人は買うのはアリだと思います.ただ,配送にどの程度かかるかはわからないですが(物流も結構混乱している+中国からの発送はそもそも遅い)…

Rock Pi 4Aのセットアップ

まずはRock Pi 4AにOSを書き込んで動くか確認しましょう.
インストールは下のWikiにあるのでその通りに進めます.
wiki.radxa.com

マイクロSDカードの準備

マイクロSDカードについてはサイトに128GBまで対応とあったので,自分は比較的安めのSDXC UHS Speed Class 1の64GBを購入しました.3年保証がついているのでいざというときは対応してもらえるかも?

自分は近くのPCデポで税込¥1,500で購入しました.

書き込みツールのインストール

今回はWindowsマシンで操作を行います.Radxaの方でSDカードに書き込むためのソフトを用意しているのでそれを以下のサイトからダウンロードします.
wiki.radxa.com

自分がダウンロードしたバージョンは「balenaEtcher-Setup-1.4.9-x86.exe」でした.
まずダウンロードしたファイルを実行します.
この時次のような画面が表示されるので中身を読んで「同意する」を押してください.

ライセンス同意

その後すぐにセットアップの画面が表示されるので,終わるのを待ちます.

セットアップ中

終わると画面が勝手に閉じるのでそのまま起動するのを待ちます.次の画面が出たらインストール完了です.

初期画面

なお,私の場合はこのとき更新するかを聞くような画面(下)が表示されましたが,「Skip」を選択しました.

更新版の確認

インストールするイメージの選択

OSのインストールですが,下手なOSを入れるとPenta SATA HATのドライバーがないということになりえるので,どのOSがいいかを調べることにします.ここからはPenta SATA HATのWikiページを見ます.
wiki.radxa.com

実際にドライバーをインストールする際に先方がShellscriptを用意してくれているようなので,そのコードを確認したところ,次のOSで確認済みだそうです(echoで出力することになっています).

どれがいいかわからない(個人的にはUbuntuがうれしいですが...)のでReviews & Guideにあるサイトを確認しましたが,リンクに書いてある通りフランス語で書いてあります...
hardware.developpez.com

さすがにフランス語はわからないのでここはGoogle先生に頑張ってもらいます.Google Chromeで外国語サイトを開くと右上の検索欄の右端にGoogle翻訳のアイコンが表示され,これを選択すると好きな言語に翻訳して表示してくれます.細かい翻訳ミスはあるので普段は使わないですが,読んでみてもさっぱりだったので今回はお世話になりました(普段は8割FireFoxで2割Chromeという感じでブラウザを使っています.以前は10割FireFoxでしたが,使えないサービスが増えたり,以前のような軽量なブラウザではなくなってきたうえに,Chromeのメモリーバカ食い問題も解消されつつある(もしくはあまり差がなくなった)ので少しずつChromeに移行しています.パスワードとかの観点で移行しきってない感じです...).

この記事?を書いた人はArmbianを使ったようです.Armbianは「全てのナノコンピュータ専用のDebianベースのディストリビューション」だそうです.これを選んだ理由としてはNASの制御に使う「openmediavault」がDebianベースであり,最新バージョンである必要があるため,Armbianを選択したそうです.ただ私はNAS構築に以前RPi4Bで使用していた(電源を間違えて引っこ抜いたためにOSが破壊されましたが...)Sambaを使うつもりでいるので,Ubuntuにします.

ということでUbuntuをインストールすることにしますが,この時フランス語のサイトのⅢに気になる文言を見つけました.
「実際、NAS が組み立てられると、RockPi に統合された microSD カード リーダーにアクセスできなくなります。」
今回使おうと思っているのはマイクロSDなので(eMMCもセットで買ったような気もするのですが,物がないので買ってないのでしょう),これが電子的になのか物理的になのかでだいぶ変わります.ただ周りの文章を読んだ感じだと,この記事で使用しているNASケースにマイクロSD用のスペースがなく(Rock Piの場合,マイクロSDは基板よりだいぶ外にはみ出ます),ケーブルとも干渉するためケースを組み立てられないということのようです.

RPi4B+PoE HAT(左)とRock Pi 4A(右)にマイクロSDを挿したところ(赤枠がはみ出している部分)

とりあえずやってみて,無理だったらおとなしくeMMCを買うことにしましょうか(今は少し落ち着いたとはいえ円高なのでドルで購入したくはないのです...)...

イメージのダウンロード

イメージのダウンロードはRock Pi 4のWikiページにあるように専用のOSインストールサイトがあります.
wiki.radxa.com

さて,どのOSがダウンロードできるかなと確認したところUbuntu Serverが「20.04」しかないです...先に書いたようにRock Pi 4で確認済みなのは「18.04」なので未確認ということになります...Rock 3の方では「20.04」が確認済みのようなので動くと信じて「20.04」でやってみます.
もしダメだったら,過去のリンクを探って掘り出すしかないですね(あきらめて他のOSを使うことになるかも)...

2022/11/16現在,Ubuntu Server 20.04にはLinux 4.4版と5.10版があります.ネットにあったスライドと公式サイトによると,Linux 4.4は長期間サポート(LTS)の対象であるものの,2022年2月にサポートが終了,Linux 5.10もLTSであり,2026年12月までサポートとなっています.
Linux Kernel のバージョンと Longterm Stable Kernel (LTS)
The Linux Kernel Archives - Releases

なので,サポートが切れたものを使ってもしょうがないのでLinux 5.10版をインストールします.
ダウンロードページのRock Pi 4A/4A+/4B/4B+用のLinux 5.10版のUbuntu Server 20.04を選択して,Githubに飛ばされました...
Release 20221101-0235 · radxa-build/rock-pi-4b · GitHub

とりあえず「rockpi-4b-ubuntu-focal-server-arm64-20221101-0358-gpt.img....」となっているファイル全てをダウンロードします.
結局どれかわからないのでソフトに任せましょう.ということでSDカードをPCに挿入し,先ほどインストールした書き込みツール「balenaEtcher」を起動します.
この時点でSDカードを挿しているのでSDカードが選択されます.間違いがないことを確認しましょう.

balenaEtcher起動時(SDカード認識済み)

次に「Select image」でイメージを選択しようとすると「....xz」の方のみ選択可能でした.そのためそのまま「....xz」を選択します.他のファイルも持っておいたほうがいいのかどうかは判断できないですが,ダウンロードしておいて損はないでしょう.

balenaEtcher起動時(イメージ選択済み)

その後は「Flash!」を選択するといつもの管理者権限を要求されて,それを許可すると書き込みが開始されます.
まず書き込み開始の準備(フォーマット等?)を行い,

balenaEtcher書き込み時(準備中)

書き込みを行い,

balenaEtcher書き込み時(書き込み中)

書き込み後は検証を行い,

balenaEtcher書き込み時(検証中)

終了画面が表示されます.

balenaEtcher書き込み終了

どうも書き込み速度等でかかる時間が変わるようで(タスクマネージャーで確認したらアクティブな時間が90%以上だった),USB3.0のUSB-SD変換アダプタを使って4分かかりました.
終わった直後に3つぐらいウィンドウが表示されて「ドライブ~を使うにはフォーマットする必要があります。」と表示されますが,正常のはずなので気にしなくていいです.UbuntuのOSで使うフォーマットがWindowsに対応していないためにおきることなので,何度も出てくる「フォーマットしますか」のウィンドウをすべて「キャンセル」しながら,デバイスの取り出しを行いましょう.

起動

ということで起動してみます.
電源はUSB PDとあるのでAnkerの「PowerPort Atom PD 2」とUSB PD 100W対応ケーブルで電源を入力することにしました.

キーボード・マウスは配線の都合上とりあえずエレコムのUSB切替機「U3SW-T4」を使って接続しました.

以前Ubuntu14.04をある事情から起動した際は使えませんでしたが,今回は試してみて使えました(実際に起動した後です).
またRock Pi 4Aには無線がついてないのでCat.6相当の有線ケーブルを使ってネットワークに接続します.
またディスプレイの方も普段使っているHD画質のモバイルモニターに接続します.

USB PD電源を入力すると,初回起動時は画面が出ず,基板の電力を示す緑LEDが点灯し,動作を示す?青LEDが点灯を始めます(2回点滅を繰り返します).
その後一度青LEDの点滅が止まり,再び青LEDの点滅が再開するとログイン画面が表示されました.

Ubuntu 20.04 LTS rockpi-4b tty1
rockpi-4b login:

画面では「rockpi-4b」となっていますが,rockpi-4aです.無線モジュールの有無だけなのでほとんど関係はないですが...

この時に初めてユーザ名とパスワードを確認することを忘れてて慌てて探すことになりました.
きちんとWikiに書いてありました(イメージをダウンロードしたサイト(githubじゃない方)の「Install Wiki」です).
wiki.radxa.com

他にもGPIOの使い方等きちんと載っていたのであらかじめ読んでおけばよかったです...

書いてある通りにユーザ名(rock)とパスワード(rock)でログインできました.

(続き)
rockpi-4b login: rock
Password:
Welcome to Ubuntu20.04 LTS (GNU/Linux 4.4.194-10-rk3399-rockchip-***** aarch64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/advantage


The programs included with the Ubuntu system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.

Ubuntu comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent permitted by
applicable law.

To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <commando>".
See "man sudo_root" for details.

rock@rockpi-4b:~$

初回起動なのでいろいろと出てきます.

セットアップを行う

使う上で最低限のセットアップを行います.
内容としてはユーザ名・パスワードの変更,ソフトのアップデート・アップグレード,SSHの確認です.

ユーザ名・パスワードの変更

標準のままにするとセキュリティがザルすぎるので,変更します.変更の方法は以前RPi2B用に作った初期設定用のShellscriptを参考にしています(このスクリプトは親機でSDカードにイメージを書き込んだ後に直接homeフォルダに保存し,「.bashrc」に「. rpi_ubuntu14_setup.sh」を書き込めば必要なセットアップをすべて自動で実行するものになります).
github.com

ここではユーザを新しく作っています.

(以下コマンドライン

$ sudo useradd -m <新規ユーザ名>
$ sudo usermod -G sudo <新規ユーザ名>
$ sudo passwd <新規ユーザ名>
New password: <新規ユーザパスワード>
Retype new password: <新規ユーザパスワード>
passwd: password update successfully
$ exit

「useradd」でユーザを追加し,「usermod」で追加したユーザを「sudo」グループに追加し(こうすることでこのユーザで「sudo」(Windowsでいう管理者権限?)で実行できる.なんかコマンドオプションを間違えてる気がするけど,これで動くので問題なし),「passwd」で追加したユーザのパスワードを設定しています.なおこのコマンドを実行するとき「[sudo] password for rock:」と表示されたときはログインしているユーザ(rock)のパスワード「rock」を入れてください.
なおこの方法で行うと「$」の前の「****@rockpi-4b」の表記が消えるのでそれが嫌な人は下のブログを参考にするといいと思います.
nekodeki.com

こちらではユーザの作成ではなく,ユーザ名の変更をしています.

最後の「exit」でログアウトしています.

これで新しいユーザができましたが,このままだと前の「rock」ユーザも「sudo」実行可能状態になっているので削除しちゃいましょう.

rock-4b login: <追加したユーザ名>
Password: <このユーザのパスワード>
Welcome to Ubuntu20.04 LTS (GNU/Linux 4.4.194-10-rk3399-rockchip-***** aarch64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/advantage

Last login:aaa mmm dd HH:MM:SS UTC YYYY on tty1
$ sudo userdel -r rock
userdel: rock mail spool (/var/mail/rock) not found
$

これ以降「[sudo] password for ****:」が出てきた場合は新しく設定したパスワードを入力してください.

なんかエラーが出ていますが,あらためて「rock」でログインしようとしてもできなくなっているのでいいでしょう.

アップデート・アップグレードをする

いつものコマンドです.「apt-get」でも動くとは思いますが,できるだけ「apt」で行いましょう.
まずはアップデートです.10秒ほどで終わります.

$ sudo apt update
Get:1 http://...
...
*** packages can be upgraded. Run 'apt list --upgradable' to see them.
$

次はアップグレードです.自分の場合は6分程度かかりました.

$ sudo apt -y upgrade
...
$

「-y」は確認せずにインストールするオプションになります.

この後温度を測ってみましたが(実際はキーボードの日本語/英字用のキーの違いで苦労したので5分後とかですが...)CPU,GPUともに50℃程度(フィン・ファンなし)だったのでそこまで発熱してないなという感じでした.計測方法は下のサイトに書いてありますが,このコマンドそのままでは実行できませんでした(というよりコマンドの意味を理解してないです...)...
forum.radxa.com

$ cat /sys/class/thermal/thermal_zone*/temp | sed 's/\(.\)..$/.\1°C/'
52.1°C
53.2°C

上がSoC(チップ)温度,下がGPU温度のようです.

$ cat /sys/class/thermal/thermal_zone*/type
soc-thermal
gpu-thermal
SSHの確認

サーバーとして運用するのでSShでログインできると楽です.すでにSSHは標準でインストールされ,起動もしているので,そのまま使えます.IPアドレスについてはUbuntu16.04LTSまでは標準搭載だった「ifconfig」が標準でインストールされています.

$ ifconfig
eth0: flags=...
      inet ***.***.***.*** ...
...
$

このeth0(有線接続1番)のinetの項目がIPアドレスになります.

なおSSHの状態については次のコマンドで核にできます.

$ sudo systemctl status ssh
• ssh.service - OpenBSD Secure Shell server
       Loaded: load (/lib/systemd/system/ssh.service; enabled; vender preset: enabled)
       Active: active (running) ...
$

「Active」の項目が「active (running)」になっていればOKです.

後は別のPCから(自分はWSLから入っています)SShでつなげるだけです.
(ほかのPCで)

$ ssh <ユーザ名>@<IPアドレス>

最初は「つなげますか?」と聞かれるので「yes」で接続開始,パスワードが効かれるので,入力すると接続できます.

シャットダウン

とりあえず,動くことは確認できたのでシャットダウンをしちゃいましょう

$ sudo shutdown -h now

このコマンドを実行するとすぐに(パスワードを聞かれる時もありますが),画面が消え,5秒後とかには青LEDの点滅も消えました.それを確認してから電源を抜いてます.

実際に動かした感想

RPiと比べて起動や動作が早いなとは感じました.とはいえ,RPi2B,RPi4BはUbuntuで,RPi zeroはRaspberryPi OSで触っていたのでRPi4BでのRaspberryPi OSの起動等と比較したわけではない+やったのが昔なので正確ではないと思いますが,RPiシリーズ特有の起動時,シャットダウン時の長々とした処理がない分,早く終わっていると思います.また性能がRPi4B以上なのに,「apt upgrade」をしてもそこまで発熱はしていませんでした.RPi4Bは起動しただけでも相当熱くなっていたのとは大違いです(自分が使っていた時はPoE HATのファンで3Dプリンタで作ったPLA製ケースがゆがんだので風自体が50~60℃になっていたと思います).省電力コアが効いているのかな?

PoE HATの温風でゆがんだRPi4Bケース

まとめ

ということで,起動と基本的なセットアップまで行いました.次は実際に「Penta SATA HAT for Rock Pi 4」の組付け+ケースの設計・作成を行います.

【速報】2022/11/8の皆既月食について

皆さんこんにちは,HAVRMです.

昨日の天体ショー「皆既月食天王星食」は見ましたか?
私は部分食の始まりから終わりまでずっと外で見ていました.

とはいえ,街中なので天王星は見えませんでしたが...肉眼では皆既月食のときでも3~4等星ぐらいが限界だったと思います(天王星は6等星程度).

ほぼ1年前(2021/11/19)にあった部分月食の時は東京では雲が多く,雲越しに観察する感じになりました。今回のように快晴というのはだいぶ恵まれた環境だったと思います.なおこの時の画像とかもそのうち別記事に載せようかなと思います.

機材は2008年販売開始のNikonの一眼レフのD90と,その標準レンズキットの18-105mmとだいぶ古い+月を撮るには不足気味のレンズでしたが,天王星もきちんととれたみたいです.
買ったときすでに型落ち品でしたが,星を撮るとき便利なバックライト付き表示パネルを搭載していたこととマニュアル設定の豊富さ・自由さからこれを選んだ記憶があります.
当時倍率高めの望遠レンズを買うつもりでしたが,結局買えてません...

www.nikon-image.com
www.nikon-image.com

この程度のズームではオートでのピント合わせや露光等の明るさ調整はできないのでマニュアルで調整することになります(機種が古いからかもしれませんが...).
撮影した全873枚の画像の確認自体はまだですが,撮影の合間にスマホにFlashAirを使って転送した画像では天王星が写っており,また天王星の食の瞬間に月と天王星接触しているのも直後の画像確認で確認したので撮れているはずです.これから時間のある時に確認し,ちゃんとまとめたいと思います.
(FlashAirは東芝製のWiFiのルータ機能が内蔵されたSDカードで,私は2015年販売の1代目のW-03の32GBを早い段階で秋月電子で購入し,それ以降D90で使っています.改めて調べてみたらすでに販売・サポート終了しているんですね...)

なお撮影中はどれが天王星かあまりわからなかった(使っていた星座アプリがずれていたため)ので国立天文台のLIVE映像等参照しながら確認します.

FlashAirで転送した画像のうち3点+iPhone 13 Proで撮った画像をとりあえずアップします.


月食が半分ぐらい進行した時の月と天王星の画像の拡大(18:43)

月食が半分ぐらい進行した時の月と天王星の画像の拡大

左下の明るい点が天王星だと思われます.

皆既月食天王星の拡大(19:16)

皆既月食天王星の拡大

上の皆既月食前と比べると天王星ぽい星が月に近づいているのがわかります.

皆既月食中と周辺の天体(19:44)

皆既月食プレアデス星団

少し離れたところにプレアデス星団があったので少し引きで撮りました.肉眼では見えてなかったので勘で撮ってます.

(ついで)iPhone 13 Proの広角レンズの3倍デジタルズームで撮った皆既月食と周辺の天体(20:24)

皆既月食と周辺の天体_iPhone 13 Pro

iPhone 13 Proでも撮影してみましたが,同じ画素数(12MP)とはいえレフほどきれいには撮れません.これはセンササイズが影響してたと思います.特にiPhoneの標準アプリだとレンズも勝手に変わるので星空や月を撮るのには向きません.この場合は望遠レンズ(3倍光学ズーム)で撮っているつもりでしたが,後で確認したら広角レンズ(1倍)のデジタルズームでした.露光についてもレフのようなスポット測光もできないので普通に月を撮ると白飛びします.遠いビルでAE/AFロックした上で撮影しましたが,上に向ける途中でレンズが勝手に変わり,ピントがずれることが頻発しました.iOSがまだ15.6.1なのでiOS16から変わったかもしれないですが...まぁ本来は月専用のアプリや望遠鏡等使って撮ったほうがいいです.

2022年7月上旬イタリアに行ってきました Vol. 3 ~イタリアへの旅程~

皆さんこんにちは,HAVRMです.

前回は通常の海外旅行の準備について書きました.
havrm.hatenablog.com

今回からは実際の旅行(本当は出張だけど...)について書いていこうと思います.
今回は日本を出発し,イタリアのベネツィア空港につくまでを書こうと思います.

旅程について

前回簡単に紹介しましたが,今回はターキッシュエアラインズ(以前はトルコ航空と呼ばれてました)のトルコのイスタンブール空港を経由する便で行くことにしました.
出発地は羽田空港,到着はベネツィア空港(マルコ・ポーロ空港と呼ばれています)になります.
飛行時間は羽田(HND)→イスタンブール(IST)が13時間10分,イスタンブール(IST)→ベネツィア(VCE)が2時間30分になります.
乗り換え時間は1時間45分で少し短めになります.
実際には羽田空港を日本時間の22時ごろ出発し,イスタンブール空港にトルコ時間の5時ごろ到着.その後7時ごろ出発し,ベネツィア空港にイタリア時間で8時半に到着という感じです.

羽田空港

国内線といえば羽田空港で,国外線といえば成田空港というイメージの人もいる(自分がそうです)と思いますが,今回は羽田空港からの出発になります.自分のパスポートを確認したら,今のパスポートになってから今回を入れて3回海外に行っていますが全て羽田空港から出国していました.最初についたイメージは結構強力ですね...
羽田空港には出発のちょうど2時間半前につきました.がその時にはすでにたくさんの人が並んでいました...

羽田空港での窓口の行列

ターキッシュエアラインズの窓口には自動チェックイン機もなく,窓口も人数に対しては少なかったので結構待ちました.40分行列に並んで手続きを行いました.また出発時間が10分早くなっていたので少し焦りました...
無事チェックインと手荷物の預け入れが終わった後はあらかじめ予約していたグローバルWiFiの受け取りとターミナル内にあるみずほ銀行で両替を行いました.その時は少し急いでいたのでグローバルWiFiの中身のみ確認しただけで説明とか読んでいませんでしたが,きちんと飛行機に乗る前に確認しておいた方がいいと思います.出発前にしておいた方がいい準備等書いてありました...
その後保安検査と出国を行い,搭乗ゲートには出発の50分前につきました.
出国は電子認証で無人ゲートで行い,スタンプが欲しい場合はゲートの先にいる係員の人にお願いする形になります.ただ係員の人は警備をしている印象が強く,話しかけづらい雰囲気があります...
飛行機に乗る際はいつもいろはすを買っているのですが,それに追加して自販機で販売していたカントリーマームも購入しました.
その後は特に問題なく搭乗し,何事もな,何なら予定時刻より2分早く出発しました.
なおこの時搭乗券はちぎられず,そのままの状態(半券ではなく)でした.バーコードで搭乗手続きしたためでしょうか...

HND→IST機内

搭乗した飛行機は「Boeing 777-300ER」でした.

イスタンブール空港行き便(羽田空港で撮影,夜だったので反射が...)

飛行経路はこのような感じです.

羽田→イスタンブール飛行経路

自分の方でもiPhoneGPSラッキングを使用していました(GPSはあくまで受信のみなので機内モードでも使えます,アプリは「myTracks」です)が,座った席が真ん中だったからか受信できませんでした(もともとエアバス製では比較的簡単にGPSを受信できますが,ボーイング製だと窓際でも受信できないことが多いです...)...

myTracks - The GPS-Logger

myTracks - The GPS-Logger

  • Dirk Stichling
  • ナビゲーション
  • 無料
apps.apple.com

安全のためのビデオ(出発直後)

安全のためのビデオも流れましたが,日本出発便とはいえ,日本語での放送はありませんでした.その一方でトルコ語?と英語の放送がありました.安全のためのビデオがマスクに対応していたのは少し驚きました(普段使っているJALはマスクについてはビデオ放送後にアナウンスで伝えています).

アメニティとメニューの配布(離陸後すぐ)

離陸後安定飛行に移ってから前回の記事で紹介したアメニティが配布されました.
www.turkishairlines.com

配布されたのはトルコの伝統的なデザインのポーチで白ベースに赤や青,緑のドット風?のデザインだったと思います(写真を見つけたら載せます...一応下の夕食の機内食の「そば」の横に見えているものがそれです)
機内食についてはアメニティ配布時にメニューが配布され何にするのかあらかじめ考えられたのはよかったです.

機内食メニュー

最初の機内食(夕食,離陸後約1時間)

離陸後約1時間で機内食の配布が始まりました.朝鮮半島上空付近でした.
よく機内食で聞かれる「ビーフ or チキン」と前の人が聞かれていて焦りました.というのもメニューを見る限り,「通常のビーフ or 日本スタイルのビーフ」だったのでチキンはどちらかわからなかったためです.自分の番の前にメニューを改めて見直したところ,チキンは日本スタイルのみにあるので「チキン」が「日本スイタイル」のようです.後で調べると「JAPANESE STYLE GROUND BEEF AND DEEP FRIED AUBERGINE」は「茄子とひき肉の炒め物」みたいな感じでした.「GROUND BEEF」が「牛挽肉」,「AUBERGINE」が「茄子」です.それがわかっていれば「ビーフ or チキン」でどちらを指すのか簡単に分かったと思います...
自分はチキンを選びました.

機内食(チキン)

左から順に一番上の列が「茄子とひき肉の炒め物」「そば」,真ん中が「パン」「チョコレートケーキ」,下の列が「ごはん&唐揚げ&野菜」「ゆず風味のつゆ」でした.ごはんがあるのにパンがつくのですね...
このあと330mLのペットボトルのお水も配布されました.自分はいろはすを持っていたので機内では飲まず,イスタンブール空港で飲みました(詳しくは後述します).

就寝

この後機内の電気も落とされいわゆる就寝時間になりました(日本時間でいうと午前0時30分ぐらいなのでそんな感じですね).自分はしばらく前方にある大型でスプレイの明かりで眠れなかったので映画等みながら眠気をまち,配布されたアメニティ内のアイマスクを使ってようやく寝れました.機内の明かりを消しても大型ディスプレイはついているので逆に目が覚めました...

次の機内食(朝食,離陸後約11時間)

離陸後11時間後に朝食?の配布が始まりました.カスピ海上空でした.
今回は「オムレツ or ヌードル」でしたが,自分のところに来るまでに「ヌードル」はなくなり,「オムレツ」になりました.席は25列で前の方だったのに珍しいですね...

機内食(オムレツ)

左から順に一番上の列が「チーズ2種&トマト&きゅうり」「果物」,その下が「オムレツ&フライドポテト等」,さらにその下が「パン」です.

着陸態勢に移行(離陸後約12時間)

黒海オデッサ南方上空で着陸態勢に移行のためシートベルト着用サインが点灯しました.トルコ語,英語,日本語でその説明がありましたが,日本語以外は実際の添乗員のアナウンスで,日本語は自動音声でしたが,英語では「着陸態勢に移動するので~」と言っているのに対し,日本語では「気流の乱れている空域~」と揺れるとき用の音声のままでした...

着陸(離陸後約13時間)

特に問題なく,イスタンブール空港に着陸しました.ただ駐機場がA11(ターミナルAの11番)と一番端のターミナルの中でも端(もしかしたら本当に一番端)だったので駐機場につくまで15分ぐらい空港内を移動していました.

イスタンブール空港

乗り継ぎ(トランスファー

降機後,乗り換え(トランスファー)に向けて移動しましたが,結構遠かったです.乗り換え用の入り口は空港の真ん中付近にあり,搭乗口が端にあったためです.降機後10分程度歩くと「ショートトランスファー」用の出入り口があり,そこからすぐ乗り換えの再入場?みたいなのができたのですが,出発時刻の90分前以内でないと使えないので,そのまま通常窓口に移動しました.

ショートトランスファー看板

降機してから40分程度歩くと「インターナショナルトランスファー」用のゲートがありましたが,実際には保安検査場でした.液体の持ち込み等もいろいろ制限があったので機内でもらった330mLの水はここに入る前に飲み切りました.

インターナショナルトランスファーゲート

金属探知機のゲートをくぐる際にベルトも外したのですが,一度引っ掛かり,係員の指示でもう一度そのままくぐると今度はなりませんでした.日本のゲートと違って少し敏感すぎるのか,性能が悪いのでしょうか...

搭乗

搭乗口はA8Aと降機した搭乗口のすぐ近くですが,端なのでまた長々と歩く羽目になりました.搭乗口の情報は出発の90分前に電光掲示板に表示されました.インターナショナルトランスファーを通る前にはわかっていましたが,また戻るのかとがっかりした記憶があります.
ターミナルへの行き方を示す電光掲示板がたくさん設置してあり,迷うようなことはありませんでしたが,日本語も表示されて驚きました.

ターミナル案内(モスクもあるのはさすがですね)

搭乗口には出発の1時間前につきましたが,すでに待合所は人でいっぱいでした.どうも自分が乗る搭乗口A8Aのすぐ隣のA8Bにも別の便があったみたいでその両方の乗客が待っていたためのようです.すでに列ができていたのでそこに並び,出発の40分前から係員によりパスポートと搭乗券の確認が行われました.確認後,それを示すスタンプを搭乗券に押していました.
出発30分前から搭乗が開始し,すでにパスポートチェックが済んでいるのでそのまま搭乗券をちぎられ,搭乗しました.この時はバーコードではなく係員の目視での確認だったためちぎったのだと思います.特に問題なく搭乗しましたが,出発予定時刻より10分ほど遅れて出発しました.搭乗開始手続きが予定より30分遅れたためだと思いますが,なんでだったのでしょう.

IST→VCE機内

搭乗した飛行機は「AIRBUS A321」でした.

ベネツィア空港行き飛行機(イスタンブール空港にて,後ろしか見えませんでした...)

飛行経路はこのような感じです.

イスタンブールベネツィア飛行経路

この時もGPSラッキングをしていましたが,たまに受信はできていましたが,自己位置を記録するほど精度が求まらなかったみたいで記録的には残りませんでした.
座った席は窓側の3列の真ん中で外も少しは見えたのですが,翼の上だったので地上は全く見えませんでした...

朝食?(離陸後1時間)

離陸後1時間程度で朝食が出ました.この前の便でも朝食みたいなのは食べましたが,時間もそれなりに経っているので問題なく食べれました.この時は「オムレツ or サンドイッチ」だったと思います.先ほどの機内食で「オムレツ」を食べたので「サンドイッチ」を選択しました.

機内食(サンドイッチ)

左から順に一番上の列が「チーズ2種&トマト&きゅうり」「ヨーグルト(オーバーナイトオーツみたいでした)&パイナップル」「水(110mL)」でその下が「ジャム」になり,下の列が左から順に「パン」「サンドイッチ&チーズ&トマト等」でした.チーズが固まっていて食べにくかった記憶はあります...あと,この形状の水のパックもどうすればいいのかわかりませんでしたが,結局直接飲みました(これが正しかったのかはわかりません...).

着陸態勢に移行(離陸後2時間)

離陸後2時間ほどで着陸態勢に移行しました.この時にはすでに日本語のアナウンスはなく,トルコ語と英語のみでした.

着陸(離陸後2時間半)

特に問題なくベネツィア空港に着陸しました.その後の駐機場への移動もそこまでかからず,結局予定時刻ほぼちょうどに到着しました.
また機内のフライトマップではベネツィア空港の位置(というより空港のある都市?)がベネツィア中心部になっていましたが,空港はそこから少し離れたところにあります.そのため予定航路と実際の飛行がずれていたと思います.

ベネツィア空港の表示(赤丸が実際の空港の位置,ターキッシュエアラインズのマークがベネツィアの位置)

ベネツィア空港

ベネツィア空港ではスムーズに手続きが進みました.日本のパスポートは電子認証に対応しているので無人のゲートで入国審査を行いました.日本のゲートは顔の上下の位置を自分で合わせないといけなかったと思いますが,ベネツィア空港のではカメラが上下に動くためその場に立っているだけでいいと,楽だったと思います.

パスポートの電子認証

無人のゲートを通った後に係員の人がいて,入国スタンプを押してもらえましたが,日本の人とは違ってにこやかにやってもらえたので結構好印象でした.

その後預けた荷物を受け取り,税関や検疫もなく,そのまま出ることができました.この時にモバイルWiFi等の電源を付けていましたが電源投入直後にバックに入れると電波が受信できませんでした.改めてつけなおし,電波が入るまで手元に持っていると,問題なくつながったので,電源投入直後は電波を受信しやすい状態にした方がいいようです.
なお,手荷物受取場で待っている間にベネツィア市街地行きのバスチケットを購入していますが,その話はVol. 4のベネツィア観光の回で書こうと思います.

まとめ

久しぶりの海外(最後は2019年のカナダのトロント)で,しかも初めての1人でしたが問題なくイタリアにつくことができました.ここまではきちんと調べていたのですが,この先はほとんど調べれてなかったので結構苦労することになります(忙しかったので,この後は現地で調べればいいと思っていた...).また見る限り日本人はおらず,場違い感みたいな感じもありました.帰りの旅程や.ベネツィア,ウーディネ,コネリアーノでの観光はそれぞれ別の回で書いていこうと思います.

その他写真

羽田空港に向かう途中の富士山
イスタンブール空港の夜明け
イスタンブール空港の早朝

2022年7月上旬イタリアに行ってきました Vol. 2 ~イタリアへ向けた諸準備について~

皆さんこんにちは.HAVRMです.

前回のVol. 1ではコロナ禍による影響を主に取り上げました.
havrm.hatenablog.com

今回はコロナに関係ない範囲での準備についてまとめようと思います.

機内・現地で使う物の準備

まずは往復の飛行機内や現地で使う物の準備をします.久々の旅行でいろいろ忘れていたので(汗),きちんとまとめます.

機内での必需品

アイマス

今回イタリアまで飛ぶので機内泊をします(早朝便ならないのかな?).そのさいアイマスは忘れないようにしましょう.耳栓とかは覚えていた(うるさくても寝れるので気にしてませんでした,以前耳栓をしたことによる違和感のほうが睡眠妨害になったので...)のですが,アイマスクを忘れていて,しかも自分の席が大型ディスプレイ(機体真ん中付近にある壁に貼ってある画面)の真正面ということもあって大変でした.機内照明を落としてもディスプレイは切らなかったのでディスプレイの光が直接入り,まともに寝れませんでした.幸いにも乗った飛行機(ターキッシュエアラインズ)ではアメニティがもらえて,その中にアイマスクが入っていたので助かりました...(ただ眼鏡をどうするのかで相当悩みました...)以前機内泊をしたときは後ろの方の窓側3列の真ん中だったと思うので特に気になっていなかった(その時はアイマスクはしていなかったです)のも油断につながってます...
www.turkishairlines.com

スリッパ

あとはスリッパです.長時間靴を履いたままだと結構つらいので機内用にスリッパを用意しておきましょう.小さく折りたため,かつ履きやすく脱ぎやすいものがいいですが,とにかく小さくできるものがいいと思います.自分は適当にCan★Doで「携帯スリッパ」を購入しました(自分がスリッパをはくと1週間ぐらいでダメにしてしまうのでこのイタリアに行く時だけ使い,廃棄するつもりでした).
ec.cando-web.co.jp

現地での必需品

ACアダプターが電源に対応しているか

海外行くとき気を付けないといけないのは電源のコンセント形状の違いと電圧や周波数の違いです.ただ最近の電化製品は基本的にどこでも使えるようになっていることがほとんどです.別のブログで書いたUSB PD対応充電器の「PowerPort Atom PD 2」には詳細のところに「Input/入力: 100~240V~ 1.7A 50-60Hz」と書いてあり,海外でも使えるようになっています.電圧が対応してない場合はあきらめて変圧器を借りるか購入するかしましょう.ただ気を付けないといけないのはPCのACアダプターのように充電器とケーブルが分離できるタイプです.充電器自体は海外対応になっていることが多いですが,ケーブルの方は実は対応してないことが多いです.実際CS-XZ6で使用している充電器のケーブルには「125V 7A」と記載があり,イタリアの220Vには対応していません.そこで,このCF-XZ6のケーブルのみ海外用(100~250V対応)のものが見つかったので購入しました.

今回,このケーブルに交換したCF-XZ6と通常品コンセントのままのデザイナー用PC(スペックはゲーミングと同じ,画面のみ発色がいい)を持っていきましたが,違いは特に感じなかったです.ただ個人的には電力の低いものを想定している場合,導線が細く発熱する可能性があるので細いものの方は買っておいた方が安心だと思います.

コンセント形状の違い

日本のような平行の2枚の金属板のコンセントがさせる国はほとんどないと思います.そのため,機器が電圧等に対応していてもコンセントにさせないと使えません.そこで変換プラグを買うわけですが,普通はそのまま変換するもので問題ないでしょう.

百均でも売っていますし,それぞれのタイプが売っているのでこれを使えば問題ないです.
自分はこのタイプ(昔買ったものです)1つと複数対応でUSB Aタイプ4ポート(1ポート最大2.4A,合計最大5.6A),Cタイプ1ポート(最大3A)のものを購入しました.

これを選んだのは他の画像を見たときにCタイプのコネクタは深いところにあってある程度長さがないと挿せないとあったので,伸びるもの,また充電する者は基本USB経由なので変換プラグから出力できるなら他の充電器が不要になるかなと思い購入しました.実際現地で使えたのですが,iPhone13Pro等の高速充電時に変換プラグ本体が結構発熱したので外付けファンとか作ってみる予定ですw

衣服について

2~3泊なら問題ないのですが,1週間とかになると着替えをすべて持っていくのは大変です.そのため旅行者用の衣服用洗剤を持って行って,洗濯するのが基本です.ただ日本の旅館やホテルみたいに洗濯機があることもあまりないので部屋で手洗いで選択になります.このように手洗いに対応していて,また液状でなく,1回ずつの小分けになっている旅行者用の洗剤がいいです.使ったのは大昔買ったものなので詳細はわかりませんが,毎日洗濯することで予備を含めて2泊分持っていくだけで済みました.最近は持ち運びができたり,バケツがあれば洗濯機になる製品も出ているので荷物に余裕のある人は持って行ってもいいかも?
www.thanko.jp

パスポートについて

現地では警察にパスポートの提示を求められることもあるそうです(自分は今までないです).その一方で旅行者に対する詐欺でパスポートを奪われることがあると「地球の歩き方」にも書いてあります.

(自分が読んだのはもう少し古いものですが...)

そのため,自分は首からかけたネームタグにパスポートをコピーしたものを入れて,パスポートは金庫やウエストポーチにいれて,もし警察等に求められた場合はネームタグを見せようと準備していました.ネームタグもCan★Doでテキトーなものを購入しました

今回の経路について

現在ロシアのウクライナ侵攻による各国の制裁を受け,ロシア上空を飛行できない状態です.そのため羽田からそのまま西に向かい,ロシアの南端部をかすめるように飛びながらトルコのイスタンブール空港に向かい,そこで乗り継ぎ,ベネツィア空港に向かう経路で,往復どちらも空きがあり,比較的安いターキッシュエアラインズの便を取りました.この便では日本の22時頃出発し,イスタンブール空港に現地時間の朝の5時につき,2時間ほど乗り継ぎの時間を経て,ベネツィア空港に現地時間の9時ごろ到着するようになっています.また帰りの便も21時ごろイタリアを出発し,イスタンブール空港に現地時間の午前0時につき,また2時間程度の乗り継ぎで,日本に19時頃到着する便でした.他の便では中継の空港で1泊するとか,朝早い便だったり,何かと大変だったので,日中に移動を済ませれて,乗り継ぎも十分な時間のある2時間程度のこの便にしました.

現地でのネットワークについて

海外ではローミングをすることで国内とそん色なく使うことができます.ただ今回は,ポケットWiFiを契約(グローバルWiFiを使いました)し,現地ではこの回線を使っていました.ローミングをオフにすればいいとのことだったので,その状態で機内モードを外して使っていました.詳しくは各通信会社に確認してください.今回ポケットWiFiを契約したのは,今のコロナ禍でオンラインの会議等も増えたので安定した通信をスマホとPCのどちらでも使いたかったからです.

現地での支払いについて

近年ではカード払いがどこでも(世界中で)できるようになってきて,VISAがCMでやってるように「VISAタッチ」も世界的に使われています.とはいえ,ベネツィアにあるような小さな露店や商店などではカードが使えないこともあり,また金額が安いと現金のみというのもありました(€3以下は現金というお店がありました).そのためある程度両替してから行った方がいいと思います.今回自分は€100(≒¥14,400)のみ両替しそれを使い切るよう調整して過ごしました.
カードについては2種類+Apple Payで行きましたが,Apple Payは使わなかったです.カードについては限度額が高い方がタッチ決済に対応しておらず(カードが古いためです...),限度額が低い方がタッチ決済に対応していたので,タッチ決済のみの箇所では限度額の低い方,それ以外では限度額が高い方で支払うようにしていました.

まとめ

今回の出張ではコロナ禍以外の準備としては,このようなことをしました.とはいえ,通常の海外旅行の準備と変わらないので慣れている人はそこまで気にしなくていいと思います.次の回から実際の旅行について書いていきたいと思います.

2022年7月上旬イタリアに行ってきました Vol. 1 ~コロナ禍による日本からの出国・帰国について~

皆さんこんにちは.HAVRMです.

少し書くのが遅くなりましたが,7月上旬に出張でイタリアに行ってきました.
その時の旅行についてはそのうち書くつもりですが,先に面倒なコロナ禍における出入国の手続きについて記事を書いておこうと思います.
言った場所はイタリア北東部(半島ではなく,大陸部です)のウーディネ(Udine)という都市(フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州トリエステに次いで人口の多い都市)です.日本ではあまり有名ではないですが,歴史のある古都になります.詳細はWikipedia
ja.wikipedia.org

日本からウーディネに行くにはベネツィア空港かトリエステ空港からトレニタリアという鉄道会社(日本でいうJR?)の快速列車で行くのがいいですが,飛行機の運航本数等からベネツィア経由が簡単だと思います.
この辺りの話も別の記事で書くつもりです.

2022年7月上旬にヨーロッパへ旅行・出張する上で問題となるのは以下の2点でした.

  • コロナ禍による制限
  • ロシアのウクライナ侵攻による影響
  • 異常な円安

ロシアのウクライナ侵攻による影響でロシア以外の航空便はロシア上空を飛行できなくなっていました.そのため日本から欧州へ飛行する際の最短経路である北極圏を通るルートを使えず,またそれによる飛行時間の変更もきちんと考慮されていたか怪しい状態でした.特に普段使っているJALは結構混乱していてサイトを見てもわからないので電話で確認みたいになっていたと思います.異常な円安は当時ユーロに対して日本円が149円とドルほどではないにしろだいぶ円安が進んでいました.特に一番高い時期にもろ被りしたので相当高く感じました...

本記事では上の内容ではなく,コロナ禍による制限について書いていこうと思います.

なおこの記事は2022年7月上旬時点での情報をもとにしているので最新情報はきちんと確認してください

なお準備の際はグローバルWiFiのサイトがよくまとまっていてわかりやすかったです.
townwifi.com

各国についてそれぞれまとめてあるのでわかりやすいです.

出国前の準備

今回の旅行に限って言えばイタリアへの入国・移動・生活等でほぼ制限がなかったので問題にならなかったことが多いですが,それらもまとめて書きます.

(必須)FFP2マスクの準備

一時期ヨーロッパではマスク義務化という話もありましたが,当時は義務化はほぼ解除されていました.この「ほぼ」というのは医療機関や公共交通機関等リスクの高い場所での着用が義務化されていたためです.しかもマスクのタイプ?も決められていて,それがFFP2規格になります.日本で使われている布マスクや不織布マスクもこの規格に適合しなければ使えません.このFFP2対応マスクは通常日本では売っておらず,専用の箇所やオンラインで購入する必要があります.私はAmazonで20枚セットを購入しました.
www.amazon.co.jp
買ったのは白色でしたが表にFFP2の認証を受けているというのがはっきり書いてあってその点で安心でした.日本に帰国するまではこのマスクを使っていましたが,普段使っている不織布マスク(花粉症だったのでコロナ前から愛用していました)よりも息は少ししにくかったと思います.

マスク外観(未開封

(推奨)イタリア版COCOA「Immuni」のインストール

イタリアにも接触確認アプリがあり,それをインストールしてから行くよう推奨されています.ただこの接触確認アプリですが,どうもiPhoneでは2種類を同時に使えないようでImmuniをインストールし起動時にCOCOAを止めるか聞かれた記憶があります.その時はCOCOAを停止し,Immuniを適応し,帰国後にImmuniを削除,COCOA接触確認アプリとしてiPhoneに登録しなおしたと思います.iPhoneでは「設定アプリ>接触通知」で設定項目があります.

(当時不要)ETIAS(欧州渡航情報認証制度)への認証(渡航1か月前までに)

2023年度から本格的に始まる事前認証制度ですが,一部の国では始まっています.当初調べた際,イタリアでこの適用がすでに始まっているか不明だったのでとりあえず登録したところ,イタリアへの入国の項目(確か国ごとに選ぶようになっていたと思います)がなかったので問題なかったことが判明しました.詳細はこのサイトに書いてあります.
etias-web.com

(当時不要)グリーンパス(渡航2週間前までに(目安))

グリーンパスとはワクチン接種証,治癒証明,陰性証明のどれかのことで,当時の入国時には不要でした.ワクチン接種証明については帰国時も必要になるのできちんとした書類でほしかったが,即日発行可能なデジタル証明(アプリで取得)はマイナンバーカード必須(まだ作っていないんです...)で,紙のほうは自治体にもよりますが,私のところでは2週間程度と渡航には間に合いませんでした.なおマイナンバーカードは1~2か月とさらに長いです...ただ現地で求められることも,帰国時にこの正式な書類がないからと問題にはなりませんでしたが,海外でワクチン接種証明書が必要な時に,日本国内で使えるワクチン接種証明書(ワクチン接種時に届くクーポンにシール等貼ってもらうもの,下画像)は使えないと考えたほうがいいと思います.

(国内のみ)ワクチン接種証明書

ただ帰国時のMySOSへの登録等で必要になるので海外用のものや電子の接種証明書を手に入れれなくても,この国内用のワクチン接種証明書を持っておく(あるいは写真で撮っておく)ようにしましょう.

帰国時の前準備

帰国時に必要となる陰性証明書の取得については日本にいるときから準備したほうがいいです.詳しくは帰国時の準備で書きます.とくに帰国時に必要となるアプリは念のため国内でインストールしたほうがいいです.「MySOS」とかはインストールできないと大変なのでしておいた方がいいです.どうもアプリストアが日本のままだとイタリアでアプリがダウンロードできないみたいです.念のため入れようと思った「Teams」がインストールできませんでした.

そのほか

当然このほかにも海外旅行する上でいろいろ準備することはありますが,それはまた別の記事で.これ以外にも何か思い出せば追記します.

日本出国時

出国については特に何も問題はありません.コロナ前と同じでした.デジタル化が進んでいるので無人のパスポート確認をされるのでパスポートにスタンプが必要な人は無人のゲートを過ぎた後に係員がいるのでそこでスタンプを押してもらいましょう(個人的には日本の係員の人は海外と比べて少しこわめに感じます.警備という面が強いからだと思いますが,他国でのフレンドリーさも少しはあってもいいのではないでしょうか).

イタリア入国時

トランジットとかもありましたがそれもまた別のk(ry
イタリア入国の際も認本のパスポートは電子認証に対応しているので電子認証対応のゲートでそのまま入国できました.この時もスタンプを押してもらうためにはゲート後にいる係員さんにお願いして押してもらう形になります.

帰国前の準備

一番大変な帰国前の準備です.陰性証明書の取得,入国時検査の簡易化のためのMySOSへの登録,税関手続きのオンライン登録等やることが多いです.順に書いていきます.

陰性証明書の取得

陰性証明書の取得については有名な観光地ではいろんな観光会社や航空会社がツアーのような形で日本語対応ガイド付きでサポートしてくれるのもあります.時間がある場合はこの方法でもいいと思いますが,結局結果まで最長48時間かかるのは結構な壁だと思います...72時間以内の検査で結果がわかるまで48時間なので3日前に受けるしかないような気がします...
それもあって私はすべて自分で行いました.
日本への帰国時には出国前の72時間以内に日本政府指定の方法で陰性証明書を取得する必要があります.乗り継ぎ時に1泊する場合等はいろいろ変わることもあるのできちんと調べるようにしてください.この指定された検査の方法は以下の通りです.

  • 核酸増幅検査(NAAT: Nucleic Acid Amplification Test)
    • PCR法(Polymerase Chain Reaction)
    • LAMP法(Loop-mediated Isothermal Amplification)
    • TMA法(Transcription Mediated Amplification)
    • TRC法(Transcription Reverse-transcription Concerted reaction)
    • Smart Amp法(Smart Amplification process)
    • NEAR法(Nicking Enzyme Amplification Reaction)
    • 次世代シーケンス法(Next Generation Sequence)
  • 抗原定量検査(Quantitative Antigen Test(CLEIA、ECLIA))※抗原定性検査ではない

また検体についても制限があり以下の検体が有効とされます.

  • 咽頭ぬぐい液(Nasopharyngeal Swab)
  • 鼻腔ぬぐい液(Nasal Swab)※鼻腔ぬぐい液検体は核酸増幅検査のみ有効
  • 唾液(Saliva)
  • 咽頭ぬぐい液・咽頭ぬぐい液の混合(Nasopharyngeal and Oropharyngeal Swabs)

詳しくは厚労省のサイトに書いてあります.
www.mhlw.go.jp

通常,行うのはPCR検査だと思いますが,PCR検査は結果が出るまで時間がかかり,通常48時間となっていることもあります.48時間といってもぴったり48時間後とかではなく,48時間たった後の夜とかのこともあるので本当に72時間前に受けないと間に合わないことがあります.さらにその72時間前に外せない用事がある場合は詰みます(自分の場合はそうでした).またベネツィア空港周辺での陰性証明書の発行についての記事はこのサイト(ちょうど1年前の記事になります)しかなく,何もわからない状態でした(できれば受けた病院の名前を書いてほしかった...).
withnews.jp

もともとベネツィア空港で旅行者向けの検査を行っていることはわかっていたのですが,詳細がわからず,到着日も土曜日で検査をやっていないので詳細不明のまま問い合わせることになりました.Yahoo知恵袋にベネツィア空港に検査についてのサイトがあると書いてありましたが,現在Yahoo系のサイトはヨーロッパで使えないのです...

Yahooはヨーロッパでは使えない...

そこで検索結果にぎりぎり表示されていたリンク(検索時に内容を簡単に表示されてるところに書いてありました)を直打ちして検索し,ベネツィア空港で行っている旅行者向けの検査についてのサイトにアクセスしました.
https://www.veneziaairport.it/en/info-and-assistance/swab-test-covid-19.html

ベネツィア空港では「Centro di Medicina」と「Villa Salus」と協力して検査しているようで,このうち旅行者向けのPCR検査を行っている「Centro di Medicina」に連絡を取りました(サイトに書いてある「flysafe@centrodimedicina.com」のメールアドレスです).このあとのやり取りは次の順で進んでいきました.

  1. まず「日本人であること」「日本の入国制限についての説明(特に日本政府のフォーマットに記入してもらえるか)」「帰国便の時間」を送り,問題がないかを確認

    日本政府のフォーマットというのは陰性証明書に必要な情報を網羅しているフォーマットでこれに記入すれば問題ないというものでした.とくにチェック項目式になっていたので記入漏れや異なる方法での検査を防ぐという意味でこのフォーマットに書いてもらえるかは,正しい陰性証明書をもらえるかの大きな決め手になると思います.情報がすべてあれば問題ないのですが,独自フォーマットの場合情報不足で帰国できないという事例が相次いでいたみたいです.航空会社のスタッフにアドバイスをもらってもう一度検査を受けなおしたという例もありましたが,ベネツィア空港には日本人や日本語に対応したスタッフなどいるとは思えない(特にコロナ禍の今では)ので問題があった時の対応が難しいというのもありました.

  2. ベネツィア空港の1階で複数の検査をやっているとの回答,結果はオンラインシステムまたはメールにて送付とのこと
    1. QUICK ANTIGENIC SWABS(€35,10分)
    2. PCR MOLECULAR SWABS(€122,当日夕方)
    3. PCR MOLECULAR SWABS(€102,翌日夕方)

      最初の「QUICK ANTIGENIC SWABS」はいわゆる「抗原検査」で不可です.それ以外の2つが適応されるのでこれについてさらに「夕方とは何時ごろか」「証明書のデジタルフォーマットは何か」を聞きました.デジタルフォーマットについて聞いたのは先ほどの厚労省のQ and Aにある「検査証明書は、紙(写しを含む)、電子媒体どちらでも、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされていることが確認できる場合は、有効とします。ただし本人が記載内容を変更できる可変媒体(ワード、エクセル、メール本文など)(中略)は、無効とします。」に影響されるからです(「など」ってなんだ.メールはそもそも内容変更できるのか?それができる人ならPDFでも変更は簡単だろう.ということは可変じゃない媒体ってなんだ).

  3. 当日結果は17時以降,翌日結果は16:30以降に結果をPDFで送付,予約については「covid@centrodimedicina.com」からお願い

    ということなのでそのメールアドレスに再び最初に送った内容とほぼ同じ内容に追加し,受けたい日付と受けたい検査(当日結果のほう)をお願いしました.というのも,出国便は夜の便でしたが,帰国前日しか予定が空いておらず,検査結果の送付が遅くなった場合間に合わなくなる可能性があったためです.

  4. 予約用の書類と検査場の案内

    この段階で初めて検査場が空港ではないことを知りました.向こうが提示した3つの検査場(病院)で受けることになりました.場所はMestre(ベネツィア空港のすぐ近く,ウーディネから快速電車で2時間),Conegliano(ウーディネとMestreの間,ウーディネから快速電車で1時間),Villorba(ウーディネからベネツィア空港の反対方向,快速電車で1時間弱)の三カ所でウーディネから電車が近いのはVillorbaでしたが,駅から遠く,バスを使う気になれなかった自分として,まだ駅から近いConegliano(徒歩30分)を選びました.バスについては乗り方が日本と違いすぎてよくわからなかったので,現地での交通手段は電車or徒歩でした...

  5. 予約確定(11:45に決定)

ということで当日,11:30ぐらいに窓口に言ったら「11:45まで下の待合室で待って,時間になったらもう一度来てくれ」と言われました.日本だと予約時間は「それまでにいる」時間ですが,イタリアだと「その時間に来る」になるのですね(本来の意味ではそうだけど...).
改めて11:45ぐらいに窓口に行って手続き(個人確認や料金の支払い(前払いです)等です)をしたのですが,窓口の方の英語のイタリア訛りがすごくて(というよりイタリア人の英語はイタリア訛りがきつくて英語に聞こえません...),理解するのにすごく苦労しました.またパスポートを「ドキュメント」と言われてとっさにわからなかったです...
その後診察室?の前で待機し(他の人は紙に記入していましたが,自分はすでにメールで送信した内容なので不要のようでした),呼び出し(イタリア語で呼ばれたのでわかりませんでしたが,看護師の方が来て確認してくれました),検査をして終了です.終わったら会計も終わっているので何もする必要もなくそのまま帰りました.

検査結果は当日の19時過ぎに判明し,病院のフォーマットと日本政府のフォーマット(一番欲しかった日本語/英語版)のPDFをメールでいただきました.そのPDFをホテルで印刷してもらい,搭乗手続きを行いました.またMySOSにもこのPDFファイルをそのままアップロードして登録したと思います.

MySOSへの登録

MySOSへの登録に必要なものは次のものです.詳細は専用サイトで確認してください.
www.hco.mhlw.go.jp

  • 陰性証明書
  • ワクチン接種証明書
  • パスポート(番号が必要)
  • 帰国便の情報

帰国便の情報について,自分は乗継便があったので日本に到着する便で記入しました.またワクチン接種証明書は日本国内で使えるワクチンクーポンに貼られるもので大丈夫でした.必要事項を入力してまてば無事審査が完了して青画面(イタリアは自宅隔離等不要でした)になり,無事申請が終了しました.このあとは税関関係のデジタル手続き「Visit Japan Web」を行います.

Visit Japan Web

「Visit Japan Web」は「デジタル庁が提供する、海外からの入国者(海外から帰国する日本人も含む)が入国時に検疫・入国審査・税関申告の入国手続等を行えるウェブサービス」ですが,空港が限られているのと,実際に使えるのは税関手続きのみとちぐはぐなサービスです.詳細は以下のサイトにあります.
www.digital.go.jp

これについては帰国時に見てみましたが,MySOSは登録してない人のほうが少数派でしたが,これに登録している人は本当に少なかったです.機内で書かされる税関関係の書類を書かなくていいのは楽なのですが,搭乗員が知らないのはともかく,税関の係員がよくわかってないのはどういうことでしょうか...税関前の広い場所にいる案内の人はわかっていましたが,せっかくデジタル手続きしているのに,専用の端末で承認された後,特にレシート等も出ず,そのまま税関の通常窓口でデジタルで申告済みと口頭で言って,手続きを行う.しかも係員がよくわかってないと逆に時間がかかり,なんか申し訳ない気になりました(羽田空港だったのが悪いのかもしれませんが...).一応デジタル専用のレーンも作ってありましたが,あけてない状態でした(いや,なんのためのオンラインサービスだよ)...端末を通す時間分無駄にした気がします...

MySOSからデータを引き継げるので,データ引継ぎを行い,不足情報を記入し,申告します.内容は税関通過時に見せる紙とほぼ同内容だったと思います.

(不要?)便への搭乗意思の表示

航空券の購入時に帰国便については乗る意思を伝えないと予約取り消しになる可能性があると言われましたが(今回乗ったのはターキッシュエアラインズです),サイトにもどこにもそんなことは書いてなかったのと,ベネツィア空港にはターキッシュエアラインズの窓口はチェックイン時間しか開いてない(というよりベネツィア空港では?各空港会社の窓口は必要な時間しか開いてない)のでオンラインチェックインを途中まで行っていました(最後までやらなかったのは陰性証明書の確認があるはずなのでその前までの手続きを行っていました).結局は不要だったみたいですが,よくわからないので気を付けてください.

帰国便のチェックイン・搭乗手続き等

チェックイン時に窓口で航空券の発券と陰性証明書等の確認を行いました.周りをみても日本人は私だけみたいで,窓口の人も日本の入国の制限に戸惑っていました.陰性証明書(印刷したのはここで役立ちました)を渡して,窓口の人が一項目ずつチェックを行い,「MySOS(「マイゾス」と発音してました)への登録は済んでいるか」と聞いてきたのでアプリ画面を見せて無事発券できました.この後は普通に出国(なぜかデジタル認証の窓口が開かなかったです...)し,搭乗し,帰国しました.搭乗の際は陰性証明書の確認等はされなかったと思います.当然パスポートはチェックされてます.

入国審査@羽田空港

ココからまた日本の微妙にデジタルにかつ効率的にできないところが出てきます.
降機後まず検疫を受けるのですが,第3ターミナルの端(税関の反対側です)にコロナ対応した検疫所があるのでそこまで歩きます(自分のメモによると10分ぐらいかかってます...).通路をテープで半分に検疫前と検疫後を分けているので当然動く歩道は使えません.各所に警備員がいて誘導していました.検疫所ではMySOSで申請が完了しているかで分け,さらにMySOSの色(待機等の指標です)で分けられました.青色(待機不要)はとてもスムーズですぐ審査が終わりました.画面を出して,QRコードを表示,係員が確認し,それで終わりだったと思います.検閲が終わった後,厚労省公式の紙(!)を渡され,そのまま通路を逆戻りし手荷物受取,税関へ進みます.
税関ではさっき書いたように「Visit Japan Web」の意味がない感じでしたが,通常の税関と同じだったと思います.

まとめ

どうだったでしょうか.イタリアでの陰性証明書について,ローマ等では結構書いてあったりしますが,ベネツィア周辺はほとんど情報がなかったので,今後ベネツィアや海外に旅行に行く人の助けになればと思います.今回は出張だったので観光はそれ以外の時間で行いましたが,ベネツィアといった有名な観光地の他に,ウーディネやコネグリアーノ(Conegliano)といった歴史ある街も観光できたのでまた後程,続きの記事で書こうと思います.

※追記
じつは家庭内感染でコロナにかかりました.この記事を書いたのは発症から4日目で発熱の症状が落ち着てからです.一時39℃まで体温が上がり,結構つらかったですが(考えてみれば3日目なので昨日ですね),4日目の今日には平熱に戻りリハビリも兼ねて書きました.ほぼ1週間前から家庭内で感染が始まり,それ以降は発症前に急ぎだった自販機でのアクエリの購入と郵便物の投函以外は外に出てないです.飲食物については近くにスーパのオンライン注文サービス(コロナ前からあった)を利用して購入しています.自宅療養になると飲食物は自分で購入しないといけないのに,不要不急の外出ができない(不要不急に買い物が入っている...)のでこういったサービスが受けれない地域では自宅療養期間に即した食料の備蓄を備えたほうがいいと思います.なお平熱に下がったとはいえ,いまだのどの痛みや咳は続いています...

CF-XZ6改造計画 その1 ~USB PDでの充電対応可 Vol. 1~

こんにちはHAVRMです.
以前からこのブログで書いているCF-XZ6の改造について記事にしていきたいと思います.現状すでにいくつか計画はありますが,どのくらい行うか未定です(そもそも記事を書けるかも不明です).
CF-XZ6の本体側については以前の修理記事に載せた画像からわかるようにほぼ隙間はありません.

havrm.hatenablog.com

わずかにある隙間も空気の流れのために必要であり,埋めるわけにはいきません(下のサイトに説明があります).

www.itmedia.co.jp

まあオプションパーツ(WANやリアカメラ)用のスペースはあるのでそこに組み込むこともできなくはないです(このスペースに何を入れれるかという話になりますが...).
一方でキーボードベース側はキーボードや様々なアダプターがついているもののサイズに対しすさまじく軽く,中には肩透かしを食らう程度しかないと書いているサイトもあります.

ikt-s.com

そこで基本はキーボードベースの機能向上に向けて改造を施していくことになります.また上記のブログで書いている通り,CF-XZ6は2台分落札しており,キーボードベースは全く同じものが2個ある状況というのも後押しになっています.


改造の1回目として最近多くのPCで採用されているUSB type-Cを用いた高速充電規格USB PDへの対応を進めていきたいと思います.「Vol. 1」とあるように今回で終わりにはならないです...


なお,このような改造はすべて自己責任で行ってください.

USB PDについて

そもそもUSB PDとは?

USB PD(Power Delivery)とは最近EUの方で「充電ケーブルをこれに統一しろ」とされたType-C(楕円のコネクタ)のケーブルを使う前提の最大20V 5Aの100Wまで(最近48V 5Aの240Wも仕様にできたらしい)給電可能な規格で充電元から充電先までケーブル含めたすべての機器が対応しないと使えないものです.特に100W等の大容量になると細いケーブルでは燃える可能性もあるのでこういった制限が必要になっています.普通のケーブルでは5V 3Aの15Wまでは対応していることが最近は多い(Raspberry Pi 3が出た当初(2016年)は電源に5V 2.5Aが推奨され,そんなのねーよとなっていたけど...あの時はまだmicro Bだった)のでUSB PD対応の充電器で非対応の充電ケーブルを使うと,この5V 3Aになるそうです.

USB PDの搭載のきっかけ

自身のスマホiPhone 7からiPhone 13 Proに更新した際に正規品のMag SafeとAnkerの60W級のUSB PD対応の充電器「PowerPort Atom PD 2」を購入しました.Mag Safeは最大15Wでの給電が可能ですが,手持ちのものでの最大がRaspberry Pi 3を買った当初に購入した5V 2.4A×2+5V 1A×2(全ポート最大5V 4.8A)の4ポートのものでMag Safeを生かしきれない,かつ今後USB PDが増えるから普通のモバイルPCのACアダプタとほぼ同等の60Wに対応しておきたいとPowerPortを購入しました.

ただCF-XZ6は16V 3Aの48WでUSB PDの規格内ですが古すぎてUSB PDに非対応で,メインで使うPCは240W級の電源が必要なのでUSB PDについての言及はなく,モバイルバッテリーも古いもののみで入力5V 2Aのものなので無用の長物になっていました.
友人にプレゼントとしてUSB PD対応の充電器とケーブル(友人の持っているPCはUSB PDに対応で,iPhoneiPadもUSB Type Cから充電可能)を購入した際に送料を無料にするため自分用に100WのUSB PDおよびThunderBolt 3(最大40GBpsの転送可能)対応のケーブルを買ったのがきっかけになります.

USB PD対応のケーブルをもっていなかったのでUSB PDへ改造するのも後回しにしていたのでいい機会だったのと,近々出張するため(なおこの記事は出張先で書いています)電源を持っていく量を減らしたかったのが重なり,USB PD化を行うこととしました.なお最新のLet's noteもUSB PDに対応しています.

USB PD対応への改造に向けた準備

CF-XZ6を充電するには...

CF-XZ6等のLet's noteの充電は16Vが基本です.なお通常は3A付近ですが,古いものや軽いものでは1Aのものもあるようです.そのため16Vを内部の充電ケーブルをハックして入れてあげれば充電できます.なおCF-XZ6では特にLet's noteでよくある充電器の正規品かの確認はないのでより簡単です.上記のブログで分解した際に電源ケーブルは赤黒の2本のケーブルが出ていただけなのでよりわかりやすいです(赤は+,黒は0Vが基本です).

USB PDから電力を取り出す方法

USB PDから電力を取り出す方法についてはコネクタ側に「eMarker」と呼ばれるUSB PDのどれに対応しているかを示す素子が必要です.この素子が充電器等と通信し,対応している電力を充電器側が判断します.USB PDから電力を取り出して使いたいという人は多い(と思う)ので,世の中にはトリガーデバイスという名前で「eMarker」内蔵の上,その電力だけを出してくれるデバイスが存在します.今回は100Wまでの全USB PD対応のトリガーデバイスを購入しました.表面のランドを適切にハンダすることで出力する電力(正しく言うと電圧)を設定します.

ただこのようなトリガーデバイスの特徴として,内部に変圧器があるわけではないのでUSB PDの電圧でのみ出力可能というのがあります.USB PDの規格では5V,9V,15V,20V(非公式で12Vもあるようです)なのでCF-XZ6の電源規格の16Vはないです.調べてみたところLet's note用のUSB PDトリガーケーブルも非公式で販売されていますが,15Vと記載があるので15Vでも大丈夫そうですが,16Vをちゃんと出すことも考慮すると20Vにも対応しているといいと思ったので全対応のトリガーデバイスを購入しました.

USB PD対応への改造作業

トリガーデバイスの性能を確認

買ったものの電源出力にノイズが激しくあると,当然PCを故障させる可能性があるので,まず電源の安定性を確認します.まず買ったデバイスを15V出力になるようはんだ付けをします.これについてはサイトの画像やデバイスの裏にパターンが書いてある(●が表から見たときにはんだする位置)のでそれを参考にします.

トリガーデバイス(左:表,右:裏)

今回は15Vなので一番出力側のみはんだ付けします.

トリガーデバイス はんだ後

少しハンダに失敗しました...


この状態でUSB PD充電器・ケーブルに接続し,オシロスコープで電源波形を見ました.使ったオシロスコープはTektronix TDS 3054B(2003年から販売開始)で友人から古いものをもらったものになります.
www.techeyesonline.com
データ出力はフロッピーディスク(!)でCSVでのデータ出力が可能です.幸いにも動作するフロッピーディスクドライブ(FDDOwltech FA404MX)とFDD-USB変換器(Amazonで購入しましたが今は売っていませんでした...ASIN:B07Y5WL4L3)を持っていたのでCSVでデータ出力しました.

電圧範囲は15.0597~15.3806Vで比較的きれいな電圧が出力されていました.

USB PD出力波形

また念のため出力側に16V(Let's noteの標準電源電圧)をかけても問題ないかを確認しています.出力端子に16Vを安定化電源より出力し,電流が流れてないことと,素子の発熱等がないことを確認しています(本来はダイオード等で遮断すべきですが...).

キーボードベースの分解

キーボードベースの分解は見えているねじをすべて外せば分解できます.とはいってもタッチパッド関連のところは外さなくて大丈夫です.実際に外すねじは次の箇所です.

キーボードベース ねじ箇所

ねじを外した後は特につめ等もないのでそのままふたを外せます.ただコツとして,バッテリー側から持ち上げるようにすると外しやすいです.

キーボードベース分解後

見ての通り中はスカスカです.特に今回内蔵するトリガーデバイスは超小型なのでなんの問題もないでしょう.
実際に外したねじは次のような感じです.キーボードベースの裏から見た順で並べています.

キーボードベースねじ一覧

スタンドの下とバッテリーの下,それ以外の3種類のねじを使っているようです.箇所によって長さが違うとかもなさそうなのであまり気にしなくても大丈夫でしょう.

電源線へのUSB PDの結合

従来の専用充電器も使いつつ,USB PDも使いたいので今回は充電の電源線の途中からUSB PDへ分岐するように配線します.まずはキーボードベースの基板から電源線を抜きます.とくにロックとかはついてないので引っこ抜きます.

電源線

残念ながらこの電源線の基板側のコネクタについては知らないです...ただLet's noteの電源系はこのコネクタを使っているようです.
次にトリガーデバイスにケーブルを取り付けます.電源線はそれぞれ2つ穴がありますが,1つのみにつなげています.本来はケーブルの太さ等考慮しないと発熱・発火しかねないのですが,Let's noteの電源線と同程度の太さのケーブル(ちゃんとより線です)があったのでそれを使っています.

トリガーデバイスへのケーブルのはんだ付け

次に分岐できるように配線するのですが,元の電源線を切断したくはないので,途中の被覆のみ向いて分岐する方法を取りました.
まず切りたい範囲の被覆をカッター等で一周切ります.線形がわかっているならワイヤストリッパーを使えるのですが,詳細がわからなかったのでカッターで切りました.少し劣化した(切れ味の悪い)刃で押すようにすると被覆は切れて中の導線は切れないです(力加減の調整は必要ですが...).その後線の長手方向に被覆を切り1周切った箇所同士をつなげます.そのあとは被覆を剝くように開くとその部分だけ被覆を外せます.

被覆を剥く途中(この時は左側の切れ込みが足りてませんでした...)

その後は剝いたところにUSB PDの線を絡ませ,はんだ付けし,アセテートテープで巻けば終わりです(本来は熱収縮チューブ等使いたいですが,入れる方法がないのでテープにしています.)

分岐はんだ付け
電源線はんだ後

今回T字ではなく電源アダプターと同じ向きにつなげているのは配線の都合上こちらの方が有利だと考えたためです.

簡単な動作確認

とりあえずは配線が終わったので簡単に動作確認をします.PCの電源を入れる前に充電がちゃんとできるかで確認します.まず電源線を配線しなおし,電源アダプターをキーボードベースに固定しなおします.

電源線取り付け後

次にカバーを付ける前の状態でバッテリーを接続し,まず電源アダプターから充電できることを確認します.

バッテリーへの充電確認

ランプがついていることから充電できることが確認できました.厚紙を敷いているのは変な箇所で導通するのを防ぐためです.

PCを起動しての電源供給の確認

次に簡単に組み立てて,実際にPCを起動し,PCへの電源供給を確認します.組み立てないと基板むき出しのまま机に置くことになるので,組み立てる必要があります.
端子を出す穴はないのでケーブルごとUSB PD端子を外に出します.ねじを緩く締めて,ケーブルを切らない程度に組み立てます.また導通が怖いので全体をアセテートテープで巻いています.

テープで巻いた様子

実際に組み立てたのが次になります.

簡易組み立て後

その後実際にUSB PDをつなげた状態で電源を入れると電源ランプが点滅しました...
youtube.com
隣に出しているのは「Intel Power Gadget 3.6」でCPU等の情報を確認できるのですが,給電時と非給電時で「Package Freq0」が大きく変わるのがわかります.特に2in1のPCやタブレットのPCだとこれが顕著で給電しないとスペックが大幅に落ちるのはこれが原因です.
どうも負荷が高い状態だと15V 3Aでは不足するみたいで,起動時や重い処理をする際は給電できないようです.まぁ,とりあえず今回はほかに素子等用意していないのでどうしようもないのでシャットダウンすれば給電できるということで良しとしましょう(この解決をVol. 2で行う予定です).
なおこの後別に通常の電源アダプターを接続しきちんと使えることを確認しています.

PCに端子を取り付ける

このままではケーブルをフレームが挟んでしまうので使い物になりません.またPCから飛び出ているのも持ち運びに不便です.ということでPCに穴をあけて端子を固定しましょう.

PCに穴をあける

USB PDのコネクタはUSB Type Cなのでこの穴をあけます.すでにある穴は何らかの用途があり使えないのと,さらに言えばCF-XZ6のキーボードベースにおいてはUSB Type Cの穴はそもそもないです.
コネクタは基板のコネクタ側の端面をPCのフレームにつける感じにします.
穴をあけるのは以前買ったミニルーターを使いました.

もともとは3Dプリンター用に買ったのですが,PLAだと摩擦熱で材料が溶けてまともに研磨できませんでした...
このセットについてある丸鋸を使って大まかに切り取り,そのあとは同様に付属のダイヤモンドビット(サイトだと「ダイヤモドピッド」だけど...)で削り切ります.
まず取り付け位置を検討します.場所が開いているキーボードの上のスペースに置くことにします.

USB PDコネクタ取付位置

次にその箇所に印をつけます.また実際に加工するのは底面側のフレームなのでそちらに印をつけなおします.その後目算で少し小さめに削り取るエリアをマークします.

マーキングの様子(左から位置決め,印のつけなおし,削るエリアのマーク)

まずはこの引いた線の内側を丸鋸で切り取ります.引いた線に傷をつけないように丸鋸を当て,削れるところまで削った後,ペンチ等で折り取ります(縦はきれいに削れても横はどうしても残るため).

丸鋸での切削

そのあとは実際にコネクタを当ててきれいにはまるまでビットで削ります.丸鋸で切り取った範囲が狭すぎたので相当削ることになりました...

ビットでの切削後

切削後はいかにも金属的な感じでキラキラしているのでアセテートテープで導通対策をしておきます.

切削後アセテートテープで導通対策

これで実際にコネクタをさせることを確認します.

接続の確認
トリガーデバイスを固定する

もともとはねじで固定することを考えていたのですが,ねじ穴をあまりあけたくないのと,デバイスにねじ穴等ないので固定用の土台を作ることにします.
キーボードベースの中には固定用のねじ穴や強度用のリブ等あるのでこれをよけるように設計する必要があります.
実際に自分が周辺を実測した時は次のようになりました.

トリガーデバイス周辺の寸法(赤枠がトリガーデバイスの場所です)

この図はキーボード側のフレームになります.
ここに合わせてはまるような形の形状を設計し,3Dプリンタで製作します.

トリガーデバイス土台(3Dプリンタ製)

実際にはめてみたらがっつり固定されたのでそのままトリガーデバイスを載せ,アセテートテープで固定しました.

トリガーデバイスの固定
実際に組み立てる

そのあとは底面のフレームを固定し完成です.

組み立て完了

少し斜めになっているのはトリガーデバイスの土台とトリガーデバイス上の自分ではんだした部分が干渉したためです.

まとめ

とりあえずUSB PDへの簡易的な対応は可能になりました.起動後しばらく待つとUSB PDでも給電しながらWord等の作業はできました.2日間程度の出張等ではUSB PD対応のモバイルバッテリーがあれば充電器なしで済むようになったのは大きな進歩です.ただ常に給電できないのはやはり不便なので20V 3Aを入力し,16Vに変圧して入力する回路を組み込もうと思います.これについてはVol. 2以降で書こうと思います.
なお今使っているモバイルバッテリーは次のものです.

CF-XZ6のリカバリーについて

こんにちはHAVRMです.
下の記事でCF-XZ6がウイルスに感染した疑いがあると書きました.
havrm.hatenablog.com

確認のためLinuxで起動しファイルを走査したところ特にウイルスが活動した形跡はありませんでしたが,やはり潜んでいる可能性を除去できず,初期化することにしました(データをとりあえず保存できたのと,普段クラウドを使っていたため重要なデータがなかったというのも大きいです).
ウイルスがどのような形で残っているかわからないのでCドライブからのリカバリーはせず,あらかじめ作成しておいたUSBリカバリーディスクからのリカバリーを行うことにしました(Let's noteの場合専用のソフトがあるのでそれを使いました).その時の手順を残しておこうと思います.

USBリカバリーディスクを作成する(事前に)

リカバリーディスクを作るタイミングは早いうちがいいと思います.自分はこのPCがきちんと動いた時点(ドライバのインストールが終了し少し使った時点)で作成しました.なお忘れないようにUSBに「CF-XZ6RF7VS リカバリー」と書いたテプラを貼っています.

Windowsをシャットダウンする

今回はリカバリーディスクから起動するのできちんとシャットダウンする必要があります.特に高速スタートアップを有効にしている場合は必須です.次の手順で行います.
「設定 > 更新とセキュリティ > 回復 > 今すぐ再起動」
これを押してしばらく待つ(青い画面になります)とそのうち内蔵ディスクやこのまま起動するとかのアイコンが出てきます.この中の「Windowsを終了する」(すみません,細かい言葉は違うかもしれません...)を押すとシャットダウンします.

リカバリーディスクから起動する

PCのシャットダウンを確認(電源ランプの消灯等)したら,リカバリーディスクを挿入して電源を付けなおします.会社のロゴが出てきたら(CF-XZ6の場合は「Panasonic」です),F2等のBIOS(これって古いのかな?今だとUEFI?)に入るためのキーを連打します(PCによって違うようですが,F2かDelキーの場合がほとんどです).
なおノートPCだと周辺機器を認識し,使えるタイミングがWindows起動後とかがあるので古いPCだともともとついているUSB2.0とキーボードしか使えないということがあります(HAVRMのブログ内にあるG-Tuneはこのタイプです).
ただ,CF-XZ6のキーボードベースは最初から周辺機器というより内蔵デバイスとして認識してくれるのでキーボードベースを取り付け,そのキーボードとUSBポート(3.0も使えます,3.0で通信するかは不明ですが...)を使っています.
BIOS/UEFI画面が表示されたら「終了 > デバイスを指定して起動 > (挿入したリカバリーディスク,製品名とかで表示されます)」を選択して起動します.
もしここで表示されない場合は(ここからはあくまでCF-XZ6の場合です)「詳細」タブ内の「キーボードベース USBポート」または「タブレット部 USBポート」(リカバリーディスクを挿入したほう)が「有効」になっているか確認してください.もしなっていない場合は「有効」にしたうえで「保存して再起動」をしてください.この辺りは製品によって大きく変わるので他のPCの場合は似たような項目がないか確認してください.

リカバリーを行う

起動に成功すると黒い画面になり,複数のウィンドウがついたり消えたりを繰り返し,メニューが表示されます.
このメニューの中で「リカバリー」を選択するとリカバリーが開始されます.「工場出荷時に戻す」や「使用する上で同意」を求められたりするので,そのまま流れにのって進めるとリカバリーが始まります.
黒い画面のまま作業内容を示す英字が表示されるのでそのまま終わるまで待ちます.
終了すると再起動するかシャットダウンするか聞かれるので,どちらでもいいので進めてください.
ただ,自分はリカバリーディスクを早く抜きたかったのでシャットダウンしリカバリーディスクを抜いています(この記事を書きだしたのはこの段階です).

PCを起動する

上の項で再起動を行った人はそのまま起動するまで待ち,シャットダウンした人は周辺機器を除いて起動しましょう.
なお再起動の場合,リカバリーディスクから起動してしまう可能性があるので,もしリカバリーディスクから起動してしまった場合は終了し,リカバリーディスクを抜いてから起動してください.
起動すると買った当初のような「サービスを開始しています」や「準備しています」が表示されるのでしばらく待ちます.自動で「Administrator」としてログインし,「初期設定を行っています。」の画面が表示されるのでしばらく待ちます.何度か上記の画面を繰り返した後,再び黒い画面に戻り「リカバリー処理が終了しました」と表示されるのでそのままシャットダウンをします(やはり結構かかります...30分近くかかりました).
その後起動すると購入当初の設定画面が表示されるのでそのあとはそのまま設定を進めます.
実際に起動してみたら,きちんとドライバがインストールされてました.この手順がなくなるだけですごく楽になります.

まとめ

設定を自分好みに修正し,必要なソフトをインストールとこれからすることは多いですが,とりあえず工場出荷時に戻し,データもクリアできたのでもう問題はないと思います.
皆さんもウイルスにかからないように気を付けてPCを使っていってください.