HAVRMの空空活動誌

「空空」は「うつらうつら」と読むらしいです.まぁ常に寝不足なもんで...

Appleはカメラの性能はいいけど,説明が不正確(iPhone 17シリーズのカメラについて)

皆さん,こんにちは.HAVRMです.

 ここ最近のApple EventでのiPhoneのカメラの説明で物申したいことがあり記事を書きました.これまでのApple Eventをまとめた記事でも言及していましたが,いい加減にしてほしいと思い記事を書いています.この記事を見て,iPhoneのカメラについて正しく理解し,購入時に役立ててもらえると嬉しいです.なお,私自身はiPhoneのカメラ性能には満足しているので,iPhoneそのものを批判するわけではありません.あくまで説明が不正確なことに不満を抱いています.
※一部不明だった項目に対し,実際にiPhone 17 Proを使用した結果で修正します(2025/9/21追記).なお,iPhone 17各種とiPhone Airに搭載されているカメラは画角が同じなら同じものとして修正します.修正する際は取り消し線で消しています.

過去のApple Eventの記事
havrm.hatenablog.com
havrm.hatenablog.com

先に解像度の話について

 iPhoneで撮影した場合,どのように写真を撮ってもあらかじめ指定した解像度(一般的には24MP,ナイトモード,マクロ,フラッシュ,ポートレート照明撮影時は12MP)になります.しかし,iPhoneに搭載されたカメラの解像度は高くても48MPで一定以上デジタルズーム等行うと解像度が足りなくなります(例:48MPで5倍ズーム→1.92MP).この時iPhoneは画像処理等で足りない画素分を補強しているようです.ただこの性能があまりよくなく,文字が読めなかったり,歪んだりする原因となります.これについてはiPhone 13と15の比較の際にとりあげています.下のブログの「RAWとノーマル写真,デジタルズームの有無についての比較@望遠レンズ」に記載しています.
havrm.hatenablog.com

iPhone 17のカメラについて

 今回,iPhone 17の背面カメラは両方48MPのメインカメラと超広角カメラの2種類になります.前面カメラは18MPの正方形の撮像範囲*1のカメラとなります.カメラのスペックはそれぞれこのようになっています.

メインカメラ超広角カメラフロントカメラ
解像度48MP48MP18MP
焦点距離(倍率)26mm(x1)13mm(x0.5)(不明) 20mm(×0.77)
F値(絞り値)f/1.6f/2.2f/1.9
画素サイズ*21μm0.7μm(不明)
ピント調整100% フォーカスピクセル*3ハイブリッドフォーカスピクセルコントラストAFとフォーカスピクセルの融合か?)フォーカスピクセル
手振れ防止センサーシフト光学式レンズ補正?レンズ補正?
マクロ(おそらく)(26mmの時のみ?)(おそらく)✕*4
特記事項センターフレームフロントカメラ(英:Center Stage front camera)
※「?」になっているのは,「レンズ補正」は機能として書かれているものの手振れ防止機能のことかどうか明記されていないため.

背面カメラについて

 まず最初に,発表中に光学望遠といっているのはすべてクロップ(トリミングやデジタルズーム)になります.メインカメラの光学2倍望遠はメインカメラの中心部1/4の部分のみ切り出すクロップとなるので解像度は1/4の12MP,さらにナイトモード等で使われるクアッドピクセル(2x2のピクセルを1ピクセルと扱う)が使えなくなるようです(機能として書いてない).(2025/9/21追記)Apple側は英語では「Optical-quality」と発表しており,日本語表記も「光学品質」に修正されました.ただ,画質が落ちているズームを「光学品質」というのはどうかと思いますが...
news.yahoo.co.jp
 一方で超広角カメラについては1倍マクロが超広角カメラの中心部1/4の部分のみ切り出すクロップとなるようです.解像度は1/4の12MP,さらにナイトモード等で使われるクアッドピクセル(2x2のピクセルを1ピクセルと扱う)が使えなくなるようです(機能として書いてない).また説明を聞いているとマクロ撮影時の解像度が上がったように聞こえますが,スライドを見る限り,1倍マクロ時は解像度12MPで焦点距離26mmなので,これまでのマクロ撮影時の倍率が2倍となります.ただ,iPhone 16等の従来のカメラで普段1倍でカメラを構えて接近時に自動的にマクロ撮影に切り替えて(下に花のマークが出ます)撮影している場合,12MPの1/4の実質3MPで撮影しているため,それと比べると解像度が上がったといえるともいます.0.5倍マクロ撮影ができるのかどうかがこのあたりの話の決着点となると思いますがどうでしょうか...カメラ性能的には撮れておかしくはないのですが,発表では説明していないのでわからないですね...
 超広角カメラについて簡単に言うと,これまで通り0.5倍時のマクロ撮影が可能かどうかが注目点になりそうです.1倍時のマクロ撮影は従来より4倍高画質になります.一応サイトの仕様には48MPマクロ写真撮影と書いてあるのでできそうですね...

 (2025/9/21追記)発表時のニュアンスと実態がかけ離れているので全文書き直します.
 超広角カメラはマクロ撮影が可能となっており,x0.5マクロ撮影が可能です.また純粋に超広角カメラとして使えるようにもなっています.x1でマクロ撮影をする際は解像度は1/4の12MP,さらにナイトモード等で使われるクアッドピクセル(2x2のピクセルを1ピクセルと扱う)が使えなくなるようです(機能として書いてない).これまでの超広角カメラの解像度が12MPだったのが48MPに向上したので,純粋に解像度が4倍に増加し,x1マクロ撮影でも実際の解像度が3MP(データ上は高画質化処理によって12MPに高解像度化されていました)から12MPに向上しています.

前面カメラについて

 今回,センターフレーム機能が搭載されました.確かiPadに最初に搭載されたシステムで,高解像度かつ超広角のカメラを使うことで手振れ防止と対象物を画面の中央に自動的に収める技術です.センサの一部のみ使う前提のため,解像度は落ちますが,撮像範囲の移動ができるため,手振れ防止だけではなく人などの対象物が動いても画像の真ん中に居続けることができます.センサーシフトを搭載していないミラーレス等でも搭載されていることがありますが,撮像範囲が狭くなるため,動画の時ぐらいにしかあまり使われていない技術になります.iPhoneiPadMacの場合,Face Time等での動画撮影に使われることが多いのでとても効果的です.なお発表ではほとんど言及がなかったです...せめて向上したといっているカメラ全体の焦点距離も言ってほしかった.
 (2025/9/21追記)またセンサ形状は正方形ですが,全エリアを使った撮影はできないようです.素子としては24MPの正方形イメージセンサのようです.最大で18MPの4:3での撮影,正方形時は13MPでの撮影になるようです.

iPhone Airのカメラについて

 今回,初登場のiPhone Airのカメラは48MPのメインカメラと18MPの前面カメラとなります.カメラのスペックはそれぞれこのようになっています.




メインカメラフロントカメラ
解像度48MP18MP
焦点距離(倍率)26mm(x1)(不明) 20mm(×0.77)
F値(絞り値)f/1.6f/1.9
画素サイズ1μm(不明)
ピント調整100% フォーカスピクセルフォーカスピクセル
手振れ防止センサーシフト光学式/th>レンズ補正?
マクロ(おそらく)✕(おそらく)✕
特記事項センターフレームフロントカメラ(英:Center Stage front camera)

カメラについて

 データを見る限りiPhone 17のメインカメラ・フロントカメラと同じもののようです.マクロ撮影については言及していないのでおそらくできないのでしょう.ただiPhone 17 Airの発表の中で背面カメラでは28mm,35mmでの撮影が可能といっていますが,これもすべてクロップしたものでしょう.この機能自体はiPhone 17にも搭載されているとみていいと思います.カメラについて考るとiPhone 17から超広角カメラを除いたものと考えてよさそうです.

iPhone 17 Pro/Pro Max

 今回,iPhone 17 Pro/Pro Maxの背面カメラは全て48MPのメインカメラと超広角カメラ,望遠カメラの3種類になります.前面カメラは18MPのカメラとなります.カメラのスペックはそれぞれこのようになっています.なお項目が多くなりすぎるのでiPhone 17と同じみたいな前面カメラは省きます.

メインカメラ超広角カメラ望遠カメラ
解像度48MP48MP48MP
焦点距離(倍率)26mm(x1)13mm(x0.5)100mm(x4)
F値(絞り値)f/1.6f/2.2f/2.8
画素サイズ1μm(おそらく)0.7μm0.7μm
ピント調整100% フォーカスピクセルハイブリッドフォーカスピクセルハイブリッドフォーカスピクセル
手振れ防止センサーシフト光学式レンズ補正?3Dセンサーシフト光学式
マクロ(おそらく)(26mmの時のみ?)(おそらく)
特記事項テトラプリズム

背面カメラ

 8個のレンズに相当といっていますが,実際は4個相当です(マクロレンズを入れても).それ以外の4個分はすべてクロップで作っているのでデジタルズームと同じです.またメインカメラ,超広角カメラはiPhone 17と同じもののようです.
 さて,ここで気になるのは望遠カメラの倍率に関してです.iPhone 16 Pro等では望遠レンズが5倍の120mmを搭載していたものの,今回は4倍の100mmと下がりました.クロップすれば従来と同じ画質で8倍の200mm相当で撮れるから性能が上がったとはいえますが,ここは従来通り5倍を搭載してほしかったです.なお200mmにデジタル5倍ズームをすると1000mm相当となるから,ようやく月はきれいに撮れるようになると思います.1000mm程度あれば撮影範囲の1/4ぐらいまで月は拡大できます.
以下は400mm,800mmで満月を撮った際のブログです.
havrm.hatenablog.com
ついでにまだ記事にはしてないですが900mm×2倍×1.6倍=2880mmで撮影すると月が撮影範囲に収まらなくなりました.

前面カメラについて

 これはiPhone 17と同じもののようです.

まとめ

 今回はカメラについてまとめました.iPhone Airが新しく発表されCPUスペック上はiPhone 17 Proと同等となる(とはいえバッテリー容量や放熱性能からAirがProと同じスペックを発揮できるわけではなさそうですが)など,いろいろ発表がありました.私は機種をSoftbankの48回払いで契約しており,2年目以降は下取りに出すことで残りを払わずに機種変更ができる契約にしています.現在iPhone 15 Pro Max(5倍ズームがあるため)を使っていますが,今回はPro・Pro Maxにサイズやバッテリー容量以外の差がないためProにすると思います.実際に購入したらまた画像の比較記事など作っていきたいと思います.

追記

 なぜ,Appleが26mm,52mm以外に28mm,35mmで撮影できると分けて言っているのは,このデジタルズーム時の画像処理が優秀で,遜色なく画素補完ができるからなのではと考えています.ただ,個人的には画素補完は他のデバイスでもできる(撮影前後のデータも使用しているとかならともかく)ので,下手に補完せず,少ない画素=少ない容量で保存してくれたほうが嬉しいとは思いますが...

*1:従来は4:3のことが多いです

*2:サイズが大きいほど明るく撮れます.特に夜間明るく撮るためにiPhoneの場合2x2ピクセルを1ピクセルとして扱うことで明るい画像を撮影しています.そのためナイトモードで撮った画像は最大画素が12MPとなっています.

*3:レフで言う像面位相差AFと同じような技術のようです.古い記事ですが,ここに載っています.→ 「iPhone 6」のカメラはFocus Pixelsと手ブレ補正技術に注目:像面位相差AFってどうなの? - ITmedia NEWS

*4:5cmぐらい近づいてもピントが合いました.