HAVRMの空空活動誌

「空空」は「うつらうつら」と読むらしいです.まぁ常に寝不足なもんで...

Rock Pi 4A v1.4+Penta SATA HATによるNAS構築 Vol. 2 ~Penta SATA HATの組み立て~

こんにちは.HAVRMです.

Rock Pi 4AによるNAS構築の第2回目として,Penta SATA HATの組み立てを行います.組み立て後にいろいろ問題が起きたのでとりあえず組み立てまでとします.

前回↓
havrm.hatenablog.com

組み立てについて

基本的に前回紹介したフランス語のブログ(以下,「仏ブログ」とします)を参考に行います(というか,組み立てについては説明書も公式サイトもなかったのです...).前回も書いたようにGoogle先生に翻訳してもらいながら読んでいきます.

hardware.developpez.com

中身の確認

Penta SATA HATは関連部品も含めて1つの箱に詰められて送られてきました.
中には以下のものがありました.

  • Penta SATA HAT本体(静電気防止袋?に入っています)
  • PCIE2FPC(M.2 SATAコネクタをフラットケーブルに変換するもの,静電気防止袋?に入っています)
  • ねじ・ナット等組み立て用機械部品(チャック付きの袋に入っています)

それぞれを袋から取り出すとこんな感じです.

Penta SATA HAT 外観
PCIE2FPC 外観
付属機械部品 一覧

機械部品については,説明がないのでよくわからないものが多いです.ねじについても多すぎますし,半球状のクッションゴムは仏ブログからRock Pi専用のヒートシンクにつけて,滑り止めにするとあったのでわかりますが,四角い青いクッション?がどこにつけてどう使うのかさっぱりです...

また仏ブログではPCIE2FPCとフラットケーブルは分かれて届いたようですが,私にはセットされた状態で届いてました.

SDカード,PCIE2FPC等の接続

まずは仏ブログに従ってRock Piの背面から作業します.先にPCIE2FPCを挿すとSDカードへのアクセスが大変になるので,先にSDカードを装着します.

マイクロSDカード挿入

次にPCIE2FPCをM.2 SATAコネクタに挿します.

PCIE2FPC挿入

この後上の画像中にある六角支柱(ねじ部が長い方)を入れて固定しますが,仏ブログとは違うところがありました.
PCIE2FPCのねじを通す穴が貫通穴ではなく,ねじ穴でした.

PCIE2FPC 穴拡大

仏ブログを読む限り(翻訳が一部おかしいですが...),この後つけるナットでこの基板は固定され,最終的にヒートシンクで固定されるとのことでした.ただこの穴がねじ穴になっており,M.2 SATAのコネクタはきちんと押さえることが大事なので,この時点で六角支柱で固定しちゃいます.

PCIE2FPC固定後

この後付属のナット(ナットは2つしかないです)を入れてみましたが,今度はねじが合いません...六角支柱のほうはM2.5のようですが,ナットはするする動くのでおそらくM3だと思われます.すでにPCIE2FPCは固定されているので不要なのは確かですが,紛らわしいです...これ以降途中まではこのナットを入れて組み立て,撮影していましたが,何度も落ちるので途中からなしになっています.

Penta SATA HATの組付け

次にPenta SATA HAT本体を組み付けていきます.

ただ,組み付ける前に先に六角支柱を入れてしまいましょう.HATを組み付けた後に六角支柱を間に入れるのは難しいですし,ちょうどそこに使う六角支柱もあるので固定もできます.
使うのは残った六角支柱2種類2個ずつで六角部分が長いのと短いのです.これを長い方がRock Piの表側,短い方が裏側に来るよう組み付けるとこのようになります.

残りの六角支柱取付

次にフラットケーブルをPenta SATA HATに接続します.この際はRock Piは上向きに,Penta SATA HATは下向きに置くと作業がしやすいです.この向きでコネクタを挿すのですが,挿す前にコネクターのバーをコネクタの上側に向けてください.ロックするのに使うので重力で下に下がったままだと挿しなおす必要があります.

フラットケーブル取付

見にくいですが,矢印のところにワイヤーのように細いバーがあります.

このように置いたときにHATの背面にDC5VのFAN用のコネクタがることに気が付きました.下の写真の赤丸のところにあります.最初はカバーがついていたのですが,ここでは外しています.

FAN用コネクタ

小型FAN用のコネクタなのは確かなのですが,このサイズのコネクタはいろんな種類が使われていて,ぱっと見ではわからないです(詳しい人なら区別がつくと思います).資料を探したものの,Rock Pi 4AについているRTC用電池のコネクタ(JST XHの2ピン)やPenta SATA HATの表にあるオプションパーツ用コネクタ(JST PHDの2×5ピン)以外,情報がなく,結局わかりませんでした.適当に手持ちの小型ファンを付けてみたらぴったりはまったのですが,これまた詳細がわからないファン(秋葉原の東京ラジオデパートの3Fにある稲電機で売っていたCXM1195-B 7FVC)なので(普段はコネクタを切ってつけなおして使っています...),このコネクタを再利用する形になると思います...

FANを挿した様子

HATをRock Piにつなげた後でも,FANはがんばれば繋げれそうなので,とりあえず後回しにします.

コネクタの接続に戻ると,実際の接続は次のように行います.

コネクタの接続

まずしっかり奥まで差し込みます(上の画像の真ん中になるまで).そのごバーをしっかりはめます.特に音とかはしなかったですが,結構強く押し込む必要があります.右端の画像のようにソケットの両端にある爪に引っ掛かるようにバーが押し込めるとOKです.

この後はケーブルを引っ張らないように注意しながら他のHATと同じようにRock PiのピンヘッダとHATのピンソケットを合わせて挿しこみます.

HAT取り付け後

前回気にしていたマイクロSDカードとフラットケーブルの干渉ですが,思った以上にギリギリでした.接触してはいるのですが,あまり大きな力はかかってないようで安心です.

マイクロSDカードとフラットケーブルの干渉

この後HATを固定するために銀色のプラスのなべねじ(5個入っています.1個は予備でしょうか?)を六角支柱に挿しこめば組み立て完了です.実際にはケースに組み付けないといけないのでねじは緩めにしています.

組み立て完了

HDDを載せてみる

とりあえず組み立てできたので試しにHDDを挿してみましょう.このPenta SATA HAT自体は2.5inchのHDD/SSDを上にのせて使う物なので...

2.5inchのHDDを搭載

写真は横倒しですが,自立もできます.ただやはり固定具がないので不安定ですが...
次に3.5inchをつなげてみましょう.

3.5inchのHDDを搭載

こうなると自立も無理だし,HDDのほうが重いし,一カ所にしか挿せないしでどうしようもないです...

まとめ

参考した仏ブログと違う点が多々あったものの,致命的なことはなく,組み立てられました.この後NASのセットアップまで一気にやろうとしたら,SATA延長ケーブルとして買ったケーブルが違う物だった,電源が足りなかった,そもそも動くHDDなのかわからない(使ったことのないバルク品かだいぶ古い中古品か)からどこが悪いかの判断もできないといろいろあったのでここまでとします.とりあえず出来たら更新するつもりですが,ダメそうでも更新はしようと思います.