お久しぶりです,HAVRMです.
Wordで式を書く際,式番号が必要な場合が多々あると思います.
これまで以下のサイトの方法で記述していたのですが,式番号とのリンクが面倒でした.
std-experimental-optional.blogspot.com
というのも「相互参照」を使う場合,1行に含まれる(改行↲のマークで区切られる)ものが図表番号の文字列として認識されるため,この方法だと式すべてが番号として認識されてしまい,「相互参照」するとどうやっても数式ごと表示されるので,ブックマーク化するというひと手間が必要でした.
そこで横に改行↲を並べられる表を使えばうまくいくのでその方法を記載します.
まず1行2列の表を作成します.枠線を削除します.1列目に数式を挿入します.空の数式を選択し,図表番号の挿入から式番号を挿入します.この時ラベル名に好きなものを登録し,番号付けも好きなように設定します.挿入する前に「ラベルを図表番号から除外する」を選択しておきます.式番号は「( )」でくくることが多いのでそれを考えると数字だけのほうがいいからです.位置についてはこの後で設定しなおすのでどちらでもいいです.挿入後数式の上または下に数字が表れますのでそれを切り取り,2列目にコピーします.いらない改行子を削除し,数字を「( )」でくくります.さらに表の文字の配置を中央揃えにし,2列目の数字のみ中央の右揃えにします.2列目の幅を狭くして完了です.これで相互参照したときにちゃんと数字が表示されます.
これを毎回記入するのは大変なので数式のテンプレート化しちゃいましょう.
表を選択した状態で「挿入」タブにある「表」の項目の「クイック表作成」の中にある「選択範囲をクイック表ギャラリーに保存」を選択します.すると「新しい文章パーツの作成」というウィンドウが開かれるので次のような感じで記入し「OK」をクリックしましょう.ここで大事なのは「ギャラリー」をもとの”表”から”数式”に変更することです.
すると数式の挿入の右側の▼をクリックしたときに出るテンプレートにこの表を含む構造が保存されています.
こんな感じで数式に式番号を付けることができました.なお表を囲んでいる点線はあくまで編集用に表示されているだけなので印刷したり,PDF化したりすると消えます.